政府肝入りの改革事業の一つである「働き方改革」
皆さんうまく使って自分のライフスタイルを改善していますか?
フレックス、テレワーク、副業解禁、等々、魅力のある制度改革が進められています。
この改革に乗り遅れたら損です。存分に使って自分のライフスタイルを改善していきましょう。
働き方改革が政府主導で進められています。
今年7月30日に「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」が成立しました。
それによると、「労働者がそれぞれの事情に応じた多様な働き方を選択できる社会を実現する働き方改革を総合的に推進するため、長時間労働の是正、多様で柔軟な働き方の実現、雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保等のための措置を講ずる。」というのが謳い文句になっています。
この政府の後押し策は、労働者自身がうまく使うことによっても、より効果が倍増していくものと思っています。
これはまさにチャンスです。このチャンスを存分に活用してして、豊かなライフスタイルを、自分で考えてうまく使う時代が来たと思いませんか?
以前は、多くの会社において、会社に長くいること自体が会社への貢献度を示す一般的な指標でした。
残業は美徳であり、高度経済成長の間は、働けば働くほど給料は上がる時代でもあったのです。
しかし、高度経済成長は終わり、給料は伸びず、ここ数十年日本の労働は同じ仕事のやり方では成長するための出口の見えない日々年月が続きました。
さらに、政府のそもそもの働き方改革の発端の一番大きな理由として、少子高齢化による生産人口年齢の減少があります。
このままいけば、若年層の労働力が減少し、高齢化した世代が大量に退職した際に年金の確保と支給の両方が不足してしまうからです。
また、直近の大きな問題となった、長時間労働による過労死問題や、企業の正社員雇用の抑制とパート雇用者の拡大の問題なども働き方改革を加速しています。
今が危機であることを認識しよう
普通のサラリーマンでも、自分が年を取って退職した時に年金をもらえるか、老後を過ごせる十分な生活力があるか、と考えてみると不安は一杯です。
今が危機であることを労働者が認識すべき時であり、働き方改革を自分の事として捉えて、動くときなのだと思います。
政府が「一億総活躍社会実現」と言っていますが、これは働き方改革と併せて、ある意味国民に活を入れるカンフル剤を打つ事なのだと思っています。
国家財政は厳しく年金は十分に払えない、高齢者も働く時代、働き方は多様にしてあげるから自分の身は自分で守ってという、誘導に近いものと思います。
幸いなことに、今は世間の風は労働者側にあり、ブラック企業でない限り、労働者の雇用環境が自分で改善できる環境にあります。
この時期を逸してしまうと、またすぐに別な風が吹くのが移ろいやすい日本の風潮です。
すぐにでも行動して、会社での自分の環境を改善して、自分のライフスタイルをどんどん改善していきましょう。
私自身、この一年で自分のマインドセットと、実際の仕事環境がかなり改善されました。
会社側の制度導入に併せて、この一年でフレックス、テレワークの二つを一気に導入しました。
また、だらだらと残業をしていたのを、メリハリをつけて、残業すべきときはしっかりと時間を決めて残業し、それ以外は早く定時に帰宅するようにしました。休暇もしっかりと取るようになりました。
あなたは会社の奴隷ではない、会社はあなたがいなくても回る、というのは前から言われていましたが、それが実感できるようになってきたということです。
個人の成長と協走社会
会社での仕事の仕方にもメリハリがついてきたと思っています。自分自身において漫然と仕事するのではなく、やるべき事の集中化とやらない事の選択を行うのは必須になります。
会社においては、意味のない会議の削減や会議自体の時短(原則30分から1時間以内)や、テレビ会議などの利用による出張や外勤削減など、会社全体での啓蒙活動も相まって、個人の意識が高まるのは良い事だと思います。
その一方で、仕事の成果は一層問われる様になってきており、長い時間働きながらも成果が出ないよりも、短い時間でも成果を出す事の意義が強調されています。
これはまさに、会社が高度成長する時代が終わって、労働者個人(自分)が高度成長する時代に入ったと言えます。
会社はその機会を促進することによって、結果的に会社も成長していくことにつながるわけですが、それは今のグローバル化の時代、労働者の転職の機会の増加や、会社自体の整理統合の機会も多い中、会社の成長自体だけに捕らわれる事に、あまり意味がなくなってきているのかもしれません。
但し、会社のシステムは千差万別であり、重要な事は自分で考える事です。働き方改革と言いながら会社に使われてしまう場合もあると思います。
うまく考えて自分のものに出来れば、会社はベースにして副業が普通に、副業から独立したら成功と認められる社会になる事も夢ではないと思います。
そうした環境の中、これから働き方改革に見合ったホットな制度や既存の制度の上手な使い方など中心に紹介していきたいと思います。
こうした仕事の多様性が認められていけば、時代は「競争」から、新たな「協走」社会になっていくと思います。さらに、最近では、これから先の社会のあり方を誘導するような、新しいSociety5.0という様な言葉も出てきています。社会のバージョン5って?自分の理想ライフを実現する機会はたくさんあるのです。ぜひ、アクティブにうまく使っていきましょう。
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◆Vol.7◆ 気になる海外の働き方改革【ヨーロッパの場合】