120名の国際バーチャル会議

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仕事柄、海外出張に月に一回は行っていた私も、今では完全に内に籠った生活をしている訳ですが、海外特に欧米はもっと真剣な状況です。

私の仕事上のパートナーの北部イタリアに住む方は、既に2週間前から職場が閉鎖されテレワークに入っているとのこと。これからまだ最低3週間は続くため、既にかなりのフラストレーションが溜まっているとのことでした。お子さんも高校生で試験の時期でもあり、色々大変な状況だと切実な状況を語っていました。

元々3月は、第1週目に豪州キャンベラ(これは行ってきました)、第2週目にイタリアローマ(キャンセル)、第3週目に豪州タスマニア(キャンセル)に行く予定でした。どの会合も国際会議で各国から集まってくるのですが、タスマニアでの会議はそれなりの重要度のある会議のため、開催協議した結果全員リモート会合にて開催しようということになりました。

ただでさえ現地でも意思疎通や会議の進行に苦労するのに、120名もの参加者がリモートで参加し、議論が可能なのか?という誰もが考える疑問には明確な回答を出さずに、今回はとにかくリモート会合を開催する、という目標のもと各国が準備をしました。

私も、日本側の代表窓口として、リモート会合の準備を行いましたが、接続の方法や、発言・質問要領、会合の議事のまとめ、決議の取り方、プレゼンの要領など、中々大変なものがありました。

一応、色々な決め事を行う国際会議であるので、議論すべきところは議論し、決めるべきところはしっかりと決めないといけません。議長の豪州はさすが欧米方式に従って、素早く準備を整えました。

そして、会議当日。実際のアジェンダをぎゅっと圧縮して、1日4時間を2日間開催しました。欧米がどうしても中心となるため、日本時間では20時から24時まで。議長の豪州は22時から午前2時まで!という、なんとも大変なマラソン会議を開催しました。

実際にやってみると、120名の参加者ということを感じさせないような音声のクリアさでした。Gotomeetingというシステムを使ったのですが、普通の会議のようにプレゼンを共有しながら発表したり、質問したりすることができました。

しかし、一方でやはりリモート会合の制限からか、お互いの顔が見えないため(回線トラフィックを考えて画像はあらかじめ切る様に申し合わせました)、しゃべる人が一方的にしゃべり、議論を行う事が若干難しい感じになりました。

色々な意見が出た後で、議長がまとめるのもなんとなくあいまいで、時間の制限も厳しいので、実際に会って行う会議よりも「流す会議」という風に近いものになってしまったことは否めませんでした。

しかし、それでも世界各国から総勢120名がネットワークで国際会議を行った、という事実だけでも、この難局中である一体感も生みだしました。欧米やインドは既に全員がテレワークで自宅からの参加となっていました。

皆、ある意味心細さを感じているかとも思います。そんな中で120名が一緒になって議論を行うというのはオーケストラにも近い感じがしました。そういえば、日本でも楽団が集まって練習できないので、リモートで自宅からアクセスし合奏を行ったというニュースもありましたね!

最後は、みんなが夫々のセルフィーを共有して、コラージュした集合写真がこちらです。

一人一人のセルフィーを我が会合の名前のロゴに埋め込んでみました。

参加者のほとんどが元気そうでした。この中にコロナにかかった人はまだいない模様です。

一刻もこの状況が改善されることを切に願います。


 

 

 

 

 

 


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