気候変動問題で一番先に頭に浮かぶのは京都議定書ではないでしょうか?しかしながら京都議定書は2012年に失効していて、新しい国際的な枠組みが望まれていました。その結果、世界各国の多大な調整努力の結果、2015年に新たなパリ協定が採択され2016年発効されました。
パリ協定は、多くの複雑な課題があるのですが、一番有名な目標は「今世紀末までにおいて、地球の平均気温の上昇を、産業革命前と比較して2度以内に抑える」というものです。
なんだかイメージが湧きづらく、また「なんや、たったの2度やん!大したことないんちゃう?」という風に思うかもしれません。しかしながら、ある地点での気温上昇が2度であれば良くある話ですが、「地球の平均気温で」という場合には全然違う話になってきます。
これを実現するためには、今すぐにでも世界人類が温室効果ガスである二酸化炭素を出すのをやめましょう、というくらいでないと実現しないとさえ言われています。
この野心的と言われている目標をどのように実現していくのでしょう?そのためには国際的な仕組み作りが不可欠です。その具体的な仕組みが今でも議論されています。
さらに、この目標を実現するためには国や国際調整による仕組みづくりを任せるだけではなく、民間やビジネスとしての機会としての仕組み作りも必要になってくると思います。
気候変動がビジネスになるの?って思いますが、欧米ではこうした取組は非常に積極的です。国や官の施策として行うと、どうしてもその動きは遅くなり、期待した効果も薄い事が多いのです。
日本でもいくつかのビジネスは始まっていますが、その動きははっきり言って遅いです。日本人は真面目ですから、気候変動はビジネスというマインドに中々なりにくいですね。
私も、是非この機会に欧米での気候変動のビジネスとしての機会を色々ご紹介したり、日本での機会について考えていきたいと思います。