酷暑のヨーロッパにて

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先々週の事になってしまいましたが、ヨーロッパはスイスのジュネーブに行ってきました。

仕事で結構良く行くのですが、スイスのジュネーブと言えば、国際機関が多く集まる街です。

私もその関係の仕事をしているのですが、WTO(世界貿易機関)やWHO(世界保健機関)などの主要な国際機関が集まる国際都市だけに大臣や政務官など、政府代表の方々が多く来ていて、大事な国際調整が行われるのです。

今ホットなトピックと言えば、日本と韓国の間の半導体材料などの輸出管理強化措置ですね。ニュースでも出ていましたがWTOで議論が続いています。

僕の関係している仕事はこの件ではないですが、同じように国益さらには地球全体のための国際的な調整を行っているんです。

さて、ヨーロッパは酷暑で南仏では、40度越えが1週間以上続いているとのことですが、ここジュネーブでも、今週は暑く日中は35度以上になっていました。

ヨーロッパは日本に比べて空気が乾いているので、気温がある程度高くても不快ではないのですが、さすがに35度を超えると厳しいですね。しかも、ヨーロッパではエアコンの普及率が低く、普通の家庭にはついていないところが多いのです。ホテルでもついているところは少ないのです。

これほどの熱波は2003年に南仏などで多くの人が亡くなったことで記憶に新しいですが、こんな高温でエアコンがなければ死者が続出するのは当然の事です。

今年の欧州はWMO(世界気象機関)と欧州のコペルニクスプログラム(安全保障・環境プログラム)によれば、7月の気温は観測史上最高だったことがわかったとのこと。パリでは7月25日に観測史上最高の42.6度を記録しました。暑い!

WMOによる欧州熱波の記事(英語)

気候変動の影響でしょうか?

日本は逆に7月中旬は曇りの日が続いて日照不足で、気温は上がりませんでしたが、野菜は育たず高騰しましたよね。

毎年、このような傾向は地球規模で変化していって、来年はどうなるかまたわかりません。

しかし、科学の結果では確実に今後は地球全体の平均気温は上昇すると言われていて、それをどのくらい抑制できるかで、人類の生態系は変わっていくと言われています。

実は、僕の仕事もそうした地球規模の環境問題に密接に関係しています。

この仕事は日本一国だけでは出来るものではなく、国際協調なしではできません。

これから、僕たちが生きていく数十年の間だけではなく、それ以降の子供たちの世代とさらにそれ以降の世代につなぐために、今の投資をしていくことが重要ですね。

 

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