あなたは、一日一回自分を褒めていますか?
「今日もダメだった・・・」とか、「なんでこんなに私は出来ないんだろう・・・」とか思っていませんか?
今日からそれらをあなた自身への褒め言葉に変えましょう。
「私は今日これだけのことが出来た。良くやった」と言いましょう。
そして、明日はもう少し出来ることが伸ばせるように具体的に考えてみましょう。
それらは出来るだけ具体的に考えて、思い浮かべる、言葉に出す、書き留める、と良いでしょう。
私も、人生50年生きてきて、最近になってようやくこのように考えることが出来るようになりました。
良く「一日の反省をしましょう」、とか、振り返って「出来なかったところを出来るようになりましょう」、とか子供の頃から言われてきました。
振り返ると、反省することの意味を取り違えてきていたのだと思います。「反省」の意味を改めて調べてみると、以下の二つの意味がありました。
1 自分のしてきた言動をかえりみて、その可否を改めて考えること。
2 自分の良くなかった点を認めて、改めようと考えること。
私を含む多くの人たちが、2の方の意味で捉えていたのではないでしょうか?
1は、可否を考えることとあります。つまり良くなかった点だけではなく、良い点も含まれることになります。
このことは、人生のモチベーションを維持する上で大変重要な意識の持ち方だと思います。
例えば、あなたが何か好きなことに没頭しているとします。その時には、モチベーションは最大限に高まっており、自然と自らが前向きに行動しようとします。
一方で、何かをどうしようもなくやらなくてはいけないこと(嫌な勉強や仕事など)を行う際に、モチベーションをあげるにはどうしたら良いでしょうか?
嫌な事をやって、出来なくて、自分が嫌になり投げ出してしまう、というのは良くあることです。これはモチベーションの設定すら拒んでいる状況です。
もし、あなたがやらなくては、あるいはやってみよう、という気持ちがあれば、是非とも夜寝る前、あるいは朝起きた時に、「自分は今日(昨日)は良く頑張った。あれとこれが出来た。次はこれとあれをやってみよう」という感じで、自分を褒めつつ客観的にかつ具体的な分析をしてみてください。
やることが嫌で感情が先立つ場合にも、一度このように考えることが出来ると前向きに方向転換が出来ます。
その感情がある場合には、是非とも「呼吸法」を試してください。感情が少し収まってくると思います。
呼吸法は、何かに対して焦ったときに反射的に行えるようにしておくと、人生においては大いに時間の節約になります。
人生経験の豊かなあなたなら直感的にお判りでしょうが、我々人間は感情の起伏によって、どれだけの寄り道をしていることでしょうか。
正しく感情を使うことが出来れば人生がどれだけ上手に生きられるか、ということを分かっていながら同じことを繰り返すのが人間です。
呼吸法は、薬や人に頼らずとも自分で出来る自律神経の回復のための技法です。即効性もあります。根拠はありませんが、日本人が我慢強いとか忍耐があることにも、もしかしたら関係があるのかもしれませんね。
一方で、日本人は謙遜が上手で遜ることの美徳を教えられてきました。しかし、これは私も含め多くが間違って教えられてきたのではないか?と思います。
謙遜は自分を下に見せる事ではありません。自分の位置は常に一定であるべきであり、背伸びすることも、下に下がることも必要ありません。
不動の自分の位置があり、相手は如何なる立場であろうとも否定しないし、あるがままを受け入れるようになりたいものです。
私は、自分の良いところを見つけて書く、言う、思い浮かべるようにしています。自分自身の強みを認識し客観性を養うのです。自分を見失いそうなときにもやってみるといいかもしれません。
こうしたことは学校でも是非教えてほしい思います。自己確立の方法の一つだと思います。
私は学校での道徳の授業はあまり好きではありませんでした。節度、道義、やさしさ、などの意味の本質がわからなかったのです。
自分がどうあるべきかの教育はほとんどないに等しい、他者に対する迷惑をかけないための作法だけが教えられていた気がします。
本当の意味での道徳は奥が深いと思いますが、今のこの社会においてはルールや規律を増やすよりも、自分そのものの在り方を教えるような教育が必要だと思います。
自分中心の在り方、その上での他者とのあり方、迷った時の対処法、人生を最大限謳歌するための考え方、はこれからの時代大変重要なものになっていくと思います。
参考文献
何かに焦ったら呼吸法!
ワークライフのバランスはポジティブに!
「安心」を得る 怒り、焦り、妬み……負の感情から脱け出す禅の処方箋 (徳間文庫) [ 平井正修 ]
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