エバンズ症候群で愛犬急逝「知っておいてほしい犬の突然の血液の病気」

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明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

年末の事になりますが、12月7日、愛犬クッキーが他界しました。

私は海外出張中。妻と娘が看取りました。

10歳と6か月でした。

この事もあり、年末から年明けにかけまして、我が家は家族を失った悲しみの中過ごしました。

ペットを飼っている人にはいつか訪れる別れの日ですが、

それは突然やってきます。

元気な日々がずっと続くと思って飼い始めて10年、

犬はおおよそ1年で人間の5歳分の年をとりますが、

思い出してみると年月と共に年相応の感じになってきます。

しかし、ペットは言葉で表現できません。

痛いのも、苦しいのも、飼い主は様子や外見でしか判断できません。

我が家のクッキーは、私が知りうる限り以下の様な経過を辿って死に至りました。

2019年夏頃(猛暑):元気がなく散歩もあまり行かなくなる。夏バテかと重い。秋には元気になると期待していた。

2019年9月:元気が戻って来ず、散歩は行くものの近くを少し行くだけ、元々散歩は好きで走るのが大好き。この頃まで食欲はずっとあり。下旬に頚椎ヘルニアのような症状により首が上がらなくなる。病院に行って、ステロイド剤と抗生物質をもらい様子をみる。

2019年10月:首の不調は治らず、薬でちらしている状況。食欲だけはあり。数年来の太り過ぎもあり、体重を減らすことへ意識が行く。無理はさせないようにしていた。何度か病院に行くもステロイド剤と抗生物質を与えられるのみ。回復に向かわない疑問は残っていた。

2019年11月:上旬、中旬は様子は変わらず。病院に行って様子を見ていた。中旬以降、口からポタポタと吐血する様になる。数滴程度。少量のため歯石のせいかと様子をみる。歯茎の腫れかもとも予測。病院に行ったところ、血液検査をするも異常なしとの診断。ステロイド剤と抗生物質。帰宅後採血した腕が異常に膨れ上がる。様子をみて翌日には回復。その数日後、体のいたるところにあざの様な斑点ができる。私はその後出張に出る。家族が病院を変えてみたところ、血液検査にて血小板ゼロとの診断。緊急に対処が必要とのこと。出血した場合に血が止まらない事態であるとのこと。少し以前から便が黒い事も思い出し、口からの吐血も同じ症状とのこと。免疫不全による血小板減少症とのことらしい(免疫介在性血小板減少症か?確定した診断をもらえていない)。強力なステロイド剤をもらい免疫抑制を行い、血小板を増やす処置を行う。

2019年12月:妻がクッキーを毎日病院に連れて行く。血小板は薬を飲んで2日後くらいに少し増えたが、赤血球が減少する事態に。急遽抗がん剤の点滴適用を行う。この頃から便が下痢状となり、血が明らかに混じる様になり、体調が急激に悪くなる。毎朝血液の混じる下痢となり、出血が止まらない事態に。抗がん剤で免疫抑制治療を続け、なんとか血小板と赤血球の数値が戻る事を期待するも上がらず。

2019年12月7日:クッキー明け方永眠。同日、妻と娘が火葬。お骨を拾う。死に姿はきれいであった。ミニチュアダックスの赤毛であったが、まるでゴールデンレトリバーの様にふさふさの毛をしていて、風になびくとまるで生きている様だったとのこと。

夏頃からの調子の悪さをもっと早く原因を探っていてあげれば、手の打ち様もあったかもしれないと後悔をしました。また、普段から割と安いドッグフードを与えていたのが健康を害する原因だったのかもしれない、とも思いました。餌の質を上げてあげれば腸への負担も軽かったかもしれないと。体重も減らせたのではないかと。

病院に行っても、早くから原因がわからず、血液検査をしていたにも関わらず、血小板の減少が見抜けなかった事への悔しさと、病院選びが悪かった、とも思いました。最後の病院では緊急に抗がん剤を点滴していた時には、クッキーは嫌がっていました。病院に行くたびに調子が悪くなって行くと。

期間中、色々インターネットでも情報を調べましたが、クッキーの直接の病名は「エバンズ症候群」というものの様でした。

原因が不明で突発的に、血液中の血小板と赤血球が減少していく症状です。免疫機能が正常に機能しなくなり、自分の血液である血小板、赤血球、などを破壊してしまう病状らしいです。

先天的なもの、環境的なもの、遺伝的なもの、などあるようですが、わかりません。今にして思えば、上に書いたように、もっと生活改善させていればよかった事は多かったと思います。

今回は、みなさんに、この経験が少しでも生かせればという想いと、少しだけ想いが伝わればと記している次第です。

一番の私にとっての苦痛は、クッキーの面倒を見て上げられなかったことです。海外出張中、ずっと妻からの報告を受けて悶々とする日々でした。

妻と娘は本当によくやってくれました。11月末から12月7日のクッキーの永眠まで毎日病院に行って聞きなれない病気とクッキーと格闘してくれました。感謝しても仕切れないくらいです。

新年が始まり、我が一家も前に向いて進む気持ちになっています。クッキーは我が家の家族であると同時に、家族を結びつけてくれていた守り神でした。

クッキー本当にありがとう。

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