50台から呼吸法⑥丹田で考える

コロナの第3波は緊急事態宣言によって少しづつ感染者数が減ってきているようですが、まだ予断を許さない状況ですね。

どうにも心が落ち着かない日々かと思います。普段の生活に戻れないもどかしさと焦燥感をあなたも感じているかもしれませんね。

私も同様です。幸いな事に職が不安定になる可能性は今のところ少ないので幸運な方かと思いますが、それでもこれからの将来には不安があります。

明らかに社会が変わっていくものと意識して、行動していく必要があると思います。

そんな時に、我々のような50台の働き盛りを少し超えた責任世代は何を心がけていくべきでしょうか?

やはり、今まで以上に自分をしっかりと管理して、健康に注意し、余裕を持って先を見通しながら周囲と連携していく能力を磨いていくべきではないでしょうか?

体力に任せてがむしゃらに仕事し、自分だけの成果を追い求める年ではないかと思います。

後進を育てながら、自分は自ら責任を背負う心がけて周囲に目を配りながら船頭の役目を担うのです。

そうした節目を迎えるにあたって、自分自身の体力、精神力を鍛え上げていく必要があります。

丹田呼吸法の効用を何度も説明してきておりますが、今回は、私が良く行う丹田を上手に意識した身体の上手な使い方をご紹介したいと思います。

一言で言ってしまうと、「丹田で考える」習慣をつけるということです。

どういうこと?と言われてしまいそうですね。

文字通り、丹田を意識するための方法として、丹田で考えると言っているのですが、ある程度呼吸法を実践してきますと、丹田を意識することに慣れてくると思います。

この丹田を意識することに慣れてきたら、今度は普段から頭ではなく、丹田を含むお腹のあたりで物事を考える様に癖をつけることをお勧めします。

やり方としては、何かを改めて考える時に、思考の意識を丹田に持っていくようにするのです。

もちろん、実際には思考回路は頭脳ですので頭で考えているですが、思考の意識をお腹に下げる様にするというべきでしょうか。

中々難しいかもしれませんが、これが出来ると不思議と落ち着いて物事を考えられるようになります。

特に焦っている時に、改まって丹田で考える意識を行うと、焦りが落ち着いて正常な判断を下せるようになります。

ところで、丹田は臍下3寸のところにあるのですが、実際にはそこは腸が集まっているところです。

丹田と腸の関係というものが何かあるのでしょうか?と疑問が湧いてきますね。

丹田は東洋医学でいうところの気功経絡のツボであり、実体はありません。

一方で、腸は目に見える臓器なのですが、最近は第二の脳として注目されていますね。医学的には、腸は脳からの指令がなく自律的に運動することが出来るそうです。

そのために神経細胞が多く集まっており、食物の消化のための器官だけではなく、免疫や自律神経を司る機能も有しているそうです。

私は、最近は腸と丹田は実は一体のものではないか?と思うようになりました。

呼吸法を通じて、丹田を意識し、さらに腸も意識することによって、頭脳だけではなく、第二の脳である腸をケアすることによって、免疫や自律神経を正常にすることに効果があることが経験上わかります。

あなたも是非継続して呼吸法を行い、さらに意識して丹田を意識するために、お腹で考える癖をつけてみてください。

一つ、丹田に意識を持っていくためのコツをお伝えしますね。

それは、立っている時ですが、ちょっとだけ「膝を曲げる」のです。

これだけで、なんとなくですが意識が身体の下の方に行きませんか?

わざと膝を曲げる事で、身体の重心が下に行くとともに、意識も身体の下に下がっていくのです。

そのまま下に下がった意識を丹田で止めて、それを維持します。

出来れば、そのまま姿勢も意識して正しい姿勢に直しましょう。

重心が下に行くことによって、身体の余分な力を抜きましょう。特に、上半身の力を抜いてリラックスし、下半身はしっかりと土台として維持しましょう。

頭で考えず、腹で考える、是非やってみてください!

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