あなたはご自分の子供の能力に期待し過ぎてはいませんか?
自分の子供に対して、自分かそれ以上に能力があるはずだ、と先入観を抱いていませんか?
私もその一人でした。しかも結構ずっとの間でした。
親バカ以外の何者でもないのかもしれません。しかし、親として子供に色々な意味で期待はかけたくなるものです。
そうした期待が子供にとってはどれだけ負担になっていることか、そのせいで本来伸ばせる能力が押さえつけられてしまっていたことか。
悪い方に考えたくはないし、親は子供の生き方に責任を持つ以上、何かしら親の価値観も必要です。
日本においては受験が高学歴から待遇の良い社会に入るためのステップである以上は、そこに身を投じて、その中で勝ち残っていく必要があります。
私は、自分の子供にはその中で自然にその道に行けるものと、漠然と考えていました。
妻は、もっと現実派で、今の受験事情は我々が経験してきた時とは違っていることを察知し、現代にあった教育を受けさせるために高額な塾に幼いころから通わせました。
しかしながら、良い塾、高い塾に通わせていれば子供は頭が良くなるのではありません。
子供に人生の生き方を真剣に見せて学ばせてあげられるのは親だけです。学校の先生や塾の先生も大切な師匠ですが、生き方の基盤は親が示すのです。
その生き方の基盤をどれだけ親が与えて、人間形成の土台があるかがその後の勉強の過程にも大きく響く事になるのだと思っています。
さらに、親からの教えをスポンジの様に吸収する子供と、嫌々ながら吸収しようとしない子供では、結果は明らかでしょう。
多くの場合、この関係をどのように築くかが子供の成長にも大きく影響していると思います。
私の場合は、子供に対してもっとこうしてあげたら良かったとかの反省の日々です。周囲の親の成功事例が羨ましいですし、どうしてそうできなかったのだろうと後悔がたくさんあります。
私には1男1女おりますが、二人とも大学受験は全敗してしまいました。その結果もあって今海外の大学の予備課程に入学しました。
今まさに、この選択に向けて私も妻も全力で子供たちの支援に取り組んでいます。
幼いころ十分に子供にしてあげられなかった親からの教育を、今一緒になって取り戻すような感じです。
そして、そのためには親も一生懸命勉強や資金の手当てに奔走しなくてはいけません。
その先に何があるのかわかりませんが、私たちはそれが子供将来だけではなく、新たな日本の教育のあり方にも一石を投じられるものになるつもりでやっています。
これから、これまでの子供の教育の過程と、海外の大学に入るまで、そしてその後の過程を描いていきたいと思います。
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