子供を海外の大学に入れる方法(3)

あなたはご自分の子供の能力に期待し過ぎてはいませんか?

自分の子供に対して、自分かそれ以上に能力があるはずだ、と先入観を抱いていませんか?

私もその一人でした。しかも結構ずっとの間でした。

親バカ以外の何者でもないのかもしれません。しかし、親として子供に色々な意味で期待はかけたくなるものです。

そうした期待が子供にとってはどれだけ負担になっていることか、そのせいで本来伸ばせる能力が押さえつけられてしまっていたことか。

悪い方に考えたくはないし、親は子供の生き方に責任を持つ以上、何かしら親の価値観も必要です。

日本においては受験が高学歴から待遇の良い社会に入るためのステップである以上は、そこに身を投じて、その中で勝ち残っていく必要があります。

私は、自分の子供にはその中で自然にその道に行けるものと、漠然と考えていました。

妻は、もっと現実派で、今の受験事情は我々が経験してきた時とは違っていることを察知し、現代にあった教育を受けさせるために高額な塾に幼いころから通わせました。

しかしながら、良い塾、高い塾に通わせていれば子供は頭が良くなるのではありません。

子供に人生の生き方を真剣に見せて学ばせてあげられるのは親だけです。学校の先生や塾の先生も大切な師匠ですが、生き方の基盤は親が示すのです。

その生き方の基盤をどれだけ親が与えて、人間形成の土台があるかがその後の勉強の過程にも大きく響く事になるのだと思っています。

さらに、親からの教えをスポンジの様に吸収する子供と、嫌々ながら吸収しようとしない子供では、結果は明らかでしょう。

多くの場合、この関係をどのように築くかが子供の成長にも大きく影響していると思います。

私の場合は、子供に対してもっとこうしてあげたら良かったとかの反省の日々です。周囲の親の成功事例が羨ましいですし、どうしてそうできなかったのだろうと後悔がたくさんあります。

私には1男1女おりますが、二人とも大学受験は全敗してしまいました。その結果もあって今海外の大学の予備課程に入学しました。

今まさに、この選択に向けて私も妻も全力で子供たちの支援に取り組んでいます。

幼いころ十分に子供にしてあげられなかった親からの教育を、今一緒になって取り戻すような感じです。

そして、そのためには親も一生懸命勉強や資金の手当てに奔走しなくてはいけません。

その先に何があるのかわかりませんが、私たちはそれが子供将来だけではなく、新たな日本の教育のあり方にも一石を投じられるものになるつもりでやっています。

これから、これまでの子供の教育の過程と、海外の大学に入るまで、そしてその後の過程を描いていきたいと思います。

 

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子供を海外の大学に入れる方法(2)

今回は日本の教育システムに留まらないシステムの不自由さを挙げてみたいと思います。(まだ、海外の大学に入れる方法はもうちょっと後で話します)

まずは「賃金格差」です。日本は先進国の間において「最低レベルの賃金」となっています。OECD(経済協力開発機構)が各国の賃金を毎年アップデートして載せています。

OECDの各国の平均賃金データ

ここのグラフを見ると日本は世界の25位前後をうろついています。「日本」「賃金」で検索すればいくらでもさらに詳しい解説サイトが出てきますので、そちらに詳細はお任せしますが、ともかく「日本の賃金は先進国の中では最下位に位置している」ということです。

なぜ賃金格差を話題にしているかというと、子供は家庭内で育てられます。子供の教育は資本主義である日本においては家計に左右される訳です。私立に行くのと公立に行くのでは大分事情も異なってきます。

義務教育は受けらる全員が受けられる訳ですから、最低レベルは確保されるのですが、あくまで最低レベルを規定しているだけなのです。良い教育を受けるにはお金がかかります。そのお金の支払いは親の収入です。親の収入は賃金がベースになります。単純な話なのですが、その賃金が日本は低いため良い教育を受けるには十分ではないのです。

特に、日本は良い教育を受けるには塾に通わなくてはなりません。その塾産業が日本経済を悪い意味で支えているのが日本の教育の悪循環になっている訳です。教育の悪循環ですね。

ごく一部の人たちは、塾に行かなくても東大に入れる人もいますが、あくまでごく一部です。大半は、一生懸命勉強して一日の大半を暗記と問題慣れに時間を費やす訳です。つまり、目標が定まっていれば、かける勉強にかける時間と効率性(塾などのテクニックの付加価値効果)が勝負を決めるのです。

色々な例外はありますが、概してそれが日本の教育です。おそらくお隣の中国や韓国も詳細はわかりませんが、似たり寄ったりなのかもしれません。

しかし、その結果、それがこれまでは人生のゴールにも等しい結果となってきましたが、今ではもはやそれも神話になりつつあると言えるでしょう。

日本の大きな会社では、おおよそ学閥が敷かれており、良い大学出身であれば出世も早くトップ層を占めるのが定石ですが、今後それも変わっていくでしょう。

私は、その一つの要素は社会が「多様性」を受け入れてきている状況を感じているからです。この「多様性」はまだ曖昧模糊としており、なんだかつかみどころのない感覚のものですが、私は徐々にそれがこの混沌とした社会に徐々に浸透していくとみています。

そうなった際には、日本も多様性が広まり、社会構造がこれまでと変わってくることになります。その多様性の中で、確実に言えるのは、人口減と高齢化の激しい日本は、これから国際化なしには立ちいかないということです。

日本一国主義、日本至上主義は立国2千年の一度も侵略されたことのない特殊社会ではありますが、それは徐々に変わっていく事になると思います。

だからこそ、私は「Think Global & Act Global」で訴えているように、「最初から日本人は国際に打って出る勢い」「今から必要」なのだと思っています。

話が広がっている感がありますが、それを実現するには私は「教育」が一番大事だと思っています。今の教育はあくまで日本国内で生きていくための教育です。これからは国際的・全人類的な教育が必要なのです。

そのために、私は自分達の子供には最初から世界の教育を受けさせようと思い、色々な挑戦を続けています。

次回から、徐々にその試行錯誤を紹介していきたいと思います。

 

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子供を海外の大学に入れる方法(1)

お子さんを持つ親御さん。日本の教育に不安がありませんか?

自分の子供が将来日本で安定した収入を得て行くことが出来ると思いますか?

コロナ禍で就職希望上位にいた航空会社も多額の負債を抱え、バイトを探すという何が起こるかわからない世の中に、あなただけではなく、あなたの子供をどう育てたいですか?

日本の教育の改革が叫ばれていますが、遅々として変わらない教育システムに業を煮やす方も多いと思います。

私も日本の教育システムへの将来への不安を大いに感じている一人であり、自分の二人の子供を現在欧米の大学への進学に向けて奮闘しているところです。

日本の教育の最も悪いところは「大衆迎合」であると思っています。これは何も教育に限った事ではありませんが、とかく日本は右に倣えが好きな民族です。

大衆のコンセンサスを制度化し、それを規律として社会に馴染ませていく事が良しとされています。日本は調和の取れた単一民族と言われるように、一律であることのスタイルが染みついて好きな民族だと思われます。

しかし、世界は様々な多様性がもはや標準です。自分の生き方は敷かれたレールではなくなりつつあります。自分で先の見通しを考えながら、自分で自分の人生のストーリーを描き進んでいく「生きるための自分自身の船頭能力」が必要になっています。

こうした力は今の日本の教育システムでは、残念ながら望むべくもありません。教科書をひたすら暗記し、塾の教材と試験テクニックを習得するのに一日の大半をかけて受験生の人生を過ごした結果、大学入学のテクニックは万全となるかもしれませんが、人生の海原を漕いでいくには如何に幅が狭いかと思わざるを得ません。

日本の教育システムを糾弾するつもりはないのですが(実際はせざるを得ませんが)、日本には日本の事情もあります。それはまた追々述べていきたいと思います。

しかし、こうした現実から自分の子供をどう育てていくか?

私は、幸運な事に、自分の子供たちを早くから海外の経験をさせてあげることが出来ました。そして、大学は海外の学校を目指してもらいたいと思っています。

そのための、親子の体験と様々な想い、障害、苦労などをご紹介していければと思います。

更新は不定期になるかと思いますが、これからの日本の社会にも深く関わってくることでもあるので、是非とも情報共有出来ればと思います。

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