「目」の運動していますか?目に良いことを5つ実践!

暑い日が続きますね。昼間は外に出ると熱中症になるから危険とまで言われるようになってしまい、冷房の効いた建物の中で過ごす時間が多くなったと思います。

家ではテレワークで、一日ずっとパソコンの前で過ごす会社員の方も多いのではないでしょうか?

プラス、ブルーライトのスマホでさらに動画なども見ていると、目は疲れるし、首、肩、腰などが凝り固まって、週末には頭痛に悩まされる!なんて人も多いのではないでしょうか?

そんなあなたに、まずは「目」の運動をお勧めします。

本来、眼球は焦点を合わせたり、あるいは動いているものを見るために、周囲の筋肉を使って様々な形で動いているのです。

しかし、一日パソコンやスマホを見ている目はずっと固定されています。目の周りの筋肉も緊張し凝り固まります。

首や肩の筋肉のコリをほぐす首回しや肩回しは良くありますが、それと一緒に是非「目」のコリほぐし運動もしてみてください!早速いくつかご紹介します!

1.まばたき

目が疲れたなと感じたら、まずはまばたきしてみてください。これだけでも目の乾燥を防いで、緊張していた目の全体をほぐす効果があります。

まばたきは素早く両目を10回、2-3セット。そして、交互に片目をつぶってはあけるのを10回、2-3セット。最後に、両目をぎゅっとつぶって、パッと開けるのを2-3回やってみてください。

少しすっきりしましたか?

2.目をぐるぐる回す

ここからが本番です。次に目をぐるぐる回しましょう。まずは自分からみて時計回りに10回、そして反時計回りに10回、やってみてください。

意外にも難しい場合があったり、目が本当に回ってしまってしまう場合もあるので、ゆっくりと無理せずやってみてください。

3.目を8方向に順繰りに向ける

さらに、次は目を左右上下、その斜め方向も加えて合計8方向に目だけを動かす運動をやってみましょう。

順番はランダムで結構です。自分で決めてやってみてください。これも無理をせずにゆっくりと。

4.遠近差のものを見る

これはよくありますね。窓の外の遠くを見たり、遠くから近くを見たりすることで目に良いストレッチ効果を与えます。

指を使ってより目運動などを行っても良いですね。

5.目の周りのツボ押し

目の周りには様々なツボがあります。眼球の淵にはツボがつまっています。詳しくは延べませんが、特に上下の淵を指で軽く何度か押さえてあげるだけでも、すっきりとした効果が実感できるはずです。

また、こめかみにもツボがつまっています。人差し指と中指と薬指で軽めにこめかみをマッサージしてましょう。これも視界が少しすっきりとします。

あまりきつくかつ長時間やると逆効果にもなりかねないので、短時間で軽めにを何度か仕事の合間に行うことをお勧めします。


以上が普段からできる5つの目に良い事です。もちろん、これ以外にも、首と肩のストレッチ、ぐるぐるや、首と肩のツボ押し、そして、出来たらジャンプ運動や軽い体操、そして夕方少し涼しくなってから散歩にも行くと良いですね。

今回、なぜこのような事を書いたかなのですが、会社の上司が突然「網膜剥離」になってしまい、2週間絶対安静という状況になってしまいました。

網膜剥離は、誰にでも起こりうる失明の危険性を持った病気ですが、特に加齢とともに栄養素にある「ルティン」が不足していくことによって起こる可能性もあるとのこと。

ルテインとは黄色や赤色、オレンジ色の脂溶性の色素成分のことで、多くは緑黄色野菜に含まれています。網膜の中心に位置する黄斑部は外からの光を吸収して認識するという重要な部位であり、ルティンが不足するとその機能も弱まってきます。

また、良く加齢とともに「飛蚊症」といって、視界に黒い蚊のようなものが飛んでいるのが見えたことがある経験の方も多いと思います。私も最近たまに見えるようになってきてしまいました。

こうした加齢ととともに、やってくる症状は中々自分だけではどうしようもなく、意識して食生活を変えて緑黄色野菜やサプリを摂るように心がけたりしていかなくてはいけませんね。

加齢とともに、生活スタイルを工夫しなくてはいけないことも少しづつ出てきますが、コロナではありませんが、正しく恐れて、楽しく対策をやっていきたいものです。

 

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MDGsはどこまで達成したか?

SDGsは今や一般大衆化されつつありますが、SDGsの前史としてMDGsがあったことはご存知でしょうか?

SDGsの前の国連の開発目標として、「Millennium Development Gaols(MDGs):ミレニアム開発目標)」というものがありま
した。

MDGsは 今からおよそ20年前の2000 年9月に制定されました。2015年までに設定された、およそ15年間の目標と達成度は次のようなものでした。

MDGs:ミレニアム開発目標

国連に加盟する193国と23の国際機関が2015年までに達成すべき 8 つのゴールと21のターゲット

以下、青は達成したもの、赤は達成できなかったものか課題があるもの、を示しています。

ゴール1. 極度の貧困と飢餓の撲滅

ターゲット1A:2015年までに 1 日 1 ドル未満で生活する人口比率を半減させる

2015年時点で、1.25ドル未満で暮らす人々の割合は世界全体で 36%→12%。開発途上地域では 47%→14%。サブサハラアフリカ人口の 41%は依然極度の貧困層

ターゲット1B:女性・若者を含めた適切な雇用の確保

成果不明?定性的過ぎて評価しきれなかったのでしょうか?

ターゲット1C:2015 年までに飢餓に苦しむ人口の割合を半減させる

2010年に達成。2015年には1/3に減少。開発途上地域における栄養不良人口の割合はほぼ半減1990-1992年:23.3%→2014-2016 年:12.9%。しかし、今なお約 8億人が栄養不良状態。更なる努力が必要。

ゴール2. 普遍的初等教育の達成

ターゲット2A:2015年までに、全ての子どもが男女の区別なく初等教育の全課程を修了できるようにする

就学率及び若年層の識字率は向上するも、全ての児童の初等教育修了は実現せず。開発途上地域の純就学率は2000年時と比べ2015年時には83%→91%に上昇。サブサハラアフリカ地域での伸びがもっとも大きく52%→80%に上昇。世界の15-24歳男女の識字率は83%→91%に上昇。

ゴール3. ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上

ターゲット3A:初等・中等教育における男女格差の解消を2005年までには達成し、2015年までに全ての教育レベルにおける男女格差を解消する

開発途上地域全てで全ての教育レベルにおいて教育格差を解消した。1995年から2015年の間に174カ国のほぼ90%の女性が政治に参加する基盤を得た。世界の女性議員比率は倍増。

ゴール4. 幼児死亡率の削減

ターゲット4A:2015年までに5歳未満児の死亡率(乳幼児死亡率)を3分の2減少させる

世界の5歳未満児死亡率は53%減少するも、ターゲット(1990年比で1/3まで削減)達成までは至らなかった。1990年の世界全体の子供の死亡数は1270万人であったが2015年には600万人に減少した。はしかの予防接種は2000年から2013年の間で1560万人の死亡を防いだ。

ゴール5. 妊産婦の健康の改善

ターゲット5A:2015年までに妊産婦死亡率を 4分の3減少させる

妊婦死亡率は45%減少したが 、1990年比の 4分の3にはならず達成しなかった。また妊婦死亡率は2000年以降大きく減少し、出産10万人あたりの死亡者数は、1990年は380人、2000年は330人、2015年は210人であった。

ゴール6. HIV/エイズ、マラリアその他疾病の蔓延防止

ターゲット6A:HIV/エイズの蔓延を2015年までに阻止し、その後減少させる

HIVの新たな感染は2000年から2013年の間で約 40%減少、感染者数も約350万人から210万人に減少し達成。

ターゲット6B:2010年までに、HIV/エイズ治療薬への普遍的アクセスを達成する

HIVの治療を受けられた人数が2003年の80万人から 2014年の1360万人に拡大した。

ターゲット6C:マラリア及びその他の主要な疾病の発生を2015年までに阻止し、その後発生率を下げる

マラリアの死亡者数は3分の1に減少。

ゴール7. 環境の持続可能性の確保

ターゲット7A:持続可能な開発の原則を各国の政策や戦略に反映させ、環境資源の喪失を阻止し、回復を図る

オゾン層破壊物質は1990年以降除去・消滅されており 98%が除去された。21世紀半ばまでに回復すると見込まれている。環境の持続可能性については、進展があるものの、CO2排出増大、森林や水産資源の減少等といった課題も残った。

ターゲット7B︰2010年までに生物多様性の損失を確実に減少させ、その後も継続的に減少させる

1990年以降陸上及び海洋の保護対象地域が大幅に拡大した。

ターゲット7C:2015年までに、安全な飲料水と基礎的な衛生施設を継続的に利用できない人々の割合を半減する

安全な飲料水にアクセスできない人の割合は1990年の 24%から2015年の9%へと半減する目標は達成。衛生施設が利用できない人は1990年で46%、2015年では 32%で半減させる目標は達成できず。

ターゲット7D:2020年までに最低 1 億人のスラム居住者の生活を大幅に改善する

1億人のスラム居住者の生活改善を達成、スラム居住者の割合も1990年39%から2015年30%に改善、スラム居住者の数は7.9億人から8.8億人に拡大。

ゴール8. 開発のためのグローバル・パートナーシップの推進

ターゲット8A:開放的で、ルールに基づいた、予測可能でかつ差別のない貿易及び金融システムのさらなる構築を推進する。

先進国の開発援助は1990年の810億ドルから2014年の1352億ドルに増加。2014年には先進国の開発途上国からの輸入の79%に非課税輸入が認められ2000年の65%から上昇した。

ターゲット8B:最貧国の特別なニーズに取り組む。

成果不明?漠としすぎ?あるいはニーズが噴出して扱い切れなかったとか?

ターゲット8C:内陸国及び小島嶼開発途上国の特別なニーズに取り組む。

成果不明?扱いきれなかったのでしょうか?

ターゲット8D:国内及び国際的な措置を通じて、開発途上国の債務問題に包括的に取り組み、債務を長期的に持続可能なものとする。

開発途上国の輸出収入に対する対外債務返済額の比率は、2000年の12%から2013年の3%まで低下した。

ターゲット8E:製薬会社と協力し、開発途上国において、人々が安価で必須医薬品を入手・利用できるようにする。

成果不明?民間との連携不足?

ターゲット8F:民間セクターと協力し、特に情報・通信分野の新技術による利益が得られるようにする

インターネット普及率は2000年時点で6%だったが 2015 年には43%に増加、携帯電話契約数が過去15年でほぼ10倍増加、2000年時点で7億3800万であったが 2015年には70億になった。2015年には世界人口の 95%が携帯電話による通話可能領域にいる。

まとめと考察

いかがでしょう?

上記を見ると、かなりのターゲットにおいて成果を挙げているのがわかります。

さすが国連!世界の問題を解決する人たちですね!

しかし、良くみると達成しなかったものや、課題も多く残っているのがわかります。

そして、本当に達成しているのかどうか、それは確かめた手法や手段によっても正確性が問われます。

さらに、MDGsを実行している間にも、世の中には新たな課題がどんどん出てきて、MDGsだけでは追いつかなくなってきているのです。

こうした状況から時を待たずして、より人類にとって野心的なSDGsが必要となっていったのでしょう。

MDGsも素晴らしい成果を出しましたが、SDGsに向かう上でいくつかの反省点や改善点が必要になりました。それは次の通りです。

一つ目は、MDGsは国連や各国政府など、開発を専門とする機関のみの目標だったのですが、SDGsはあらゆる人々の目標となっています。SDGsの取り組み内容は、国連や国家といった大きな枠組みにとどまらず、企業やNGO、さらには個人といったあらゆる機会を通じて積極的な関わりを呼びかけるものとなっているのです。

二つ目は、MDGsは貧困解決といった問題を解決するために「何をすべきか」という行動の目標だったのに対し、SDGsは2030年に世界が「どういう状態になっていなければいけないか」という成果の目標になっているも大きな違いです。

三つ目は、MDGsよりもSDGsのほうが取り組みの範囲が広範囲化したことです。MDGsは貧困や開発に焦点を当てていましたが、SDGsはそれに留まらず、それとある意味対照的な位置にある雇用や労働なども対象としています。

四つ目は、SDGsの最初のワードである Sustainable(持続可能な)に込められた意味が重要です。それぞれの目標が持続可能な形で社会に浸透することを目指す仕組みづくりが必要になるのです。

一度実現したから、その後は無関係という訳にはいきません。一度達成した目標を将来に渡って持続していく仕組みづくりが必要になのです。

MDGsの最大の反省点は、国をもってしても国際機関を持ってしても、「人類の課題は完全に解決することはできなかった」ということでした。

簡単に言うと、「人類の課題はみんなで解決しましょう」ということです。しかし、そんなカッコいいこと言っても、やる気起きねーし、面倒くさいし、金ないし・・・ということになりますね。

そこで、そこにさらに込められた機会として、SDGsはビジネス機会になりうるということです。新たな人類の課題解決にも貢献出来て、さらに商売にもなっちゃう、としたら企業などの商売をしている人もやる気が出てくるという目論見ですね。

少し前までは、企業もSDGsは CSR(会社の社会的貢献活動)としてしか位置づけられてきませんでした。お上から告げられてしょうがなく一文にもならない義務的活動、という風にしか受け取られていませんでした。

しかし、徐々に状況は変わってきています。企業は積極的にSDGsを会社の事業の核と位置づけるような動きを見せてきています。それはなぜか?

SDGsは世界の共有目標だからです。
SDGsは世界の共通言語だからです。
SDGsは世界で通じる商品のキャッチフレーズになるからです。

つまり、SDGsをやることは世界に理解されるのです。

これはチャンスだと思いませんか?

私の会社でも、1,2年前までは幹部ですら半信半疑だったのですが、最近ではSDGsを早く進めろ、という指令まで下っている状況です。

これからは、急速にその普及と対応が進むことでしょう。

ただ、未だ現段階でもSDGsも普及と整備段階なのですが、2016年から始まって既に3年が経ち、2030年の達成期間まであと10年しかありません!

この期間の間に、国や国際機関、企業だけではなく個人も世界貢献を標榜しながら新たなビジネスチャンスを獲得していくべきでしょう!

また、そろそろSDGsの次のアイデアを考え始めるのが、良い頃とも個人的には思っています。

SDGsの議論が始まったのが2012年にリオで開催された地球サミット「RIO+20」でした。そこで突如提案されたSDGsが、わずか3年で国連決議されたのです。

私は、RIO+20に参加して、ある只ならぬ雰囲気を感じ、そこから到底2015年で決めるのは無理ではないか?と思われていたSDGsが瞬く間に立ち上がり、最初の数年は認知度を得ないまま、最近の広がりはすさまじいものがあります。

2030年まであと10年。SDGsの達成評価も行われると同時に、次の目標を当然の如く考える事になるでしょう。そのアイデアを今から練り始めるのは決して遅くないと思っています。

私は、是非ともSDGsの次に来る人類共通の目標に対して入れ込みたいものがあります。それは、ここで述べるにはあまりに野心的過ぎると思って?恥ずかしくて言えません。

また、もう少ししたらそのアイデアを是非議論できるような場が出来る事を希望していきたいと思います。

 

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2050年の天気予報

猛暑到来ですね。日本列島は北海道を除いて連日猛暑日(最高気温が35度以上)の所が多くなりますので、皆さん熱中症には十分ご注意ください。

ところで、世界気象機関(WMO)が5年ほど前に面白い企画を実施しました。

WMOが「2050年の天気予報」を行う企画を行い、WMOの主要メンバー国に対して働きかけて、各国の主要ニュースメディアと人気の天気予報のキャスターと共同で、「実際に2050年になったつもりで天気予報を行う」動画を作成したのです。

日本はNHKが作成を行いました。以下、動画を貼り付けておきます。

これを見ると、2050年の9月23日までに、

・真夏日(最高気温が30度以上)が50日以上

・熱帯夜(最低気温が25度以上)が60日以上

・熱中症による死亡者が6500人以上!

・京都の紅葉の見ごろはクリスマス頃!

・海面水温の上昇で沖縄のサンゴの白化が深刻

・秋にはスーパー台風(中心気圧895hpa!最大風速70m/s!)が襲う!

という、とんでもない状況になっている事が予報されています。

しかし、これはIPCCの科学報告書に基づいた予想であり、SFではありません。

今日の様な猛暑日を体験すると、これから30年後にはそうなる可能性もあるかもしれないという気にもなってきます。

動画の後半では、温室効果ガスの排出がこのままの状況を維持する事の危険性を訴えています。

各国が気候変動に対するアクションを起こすように、前国連事務総長のバン・キムンのメッセージも最後に添えられています。

その他、アメリカ、ヨーロッパ各国、アフリカ、等、世界各国のキャスターによる動画があります。

まとめてどこかに置いてあるのかと思ったのですが、なさそうですので、YoutubeでWeather Forecast 2050で検索してみてください。

世界のキャスターやテレビ局の違いがあって、中々面白いです。

実は、この企画はWMOの広報担当が行ったのですが、私の知り合いでもあります。

その時に、日本のNHKとキャスターは素晴らしかった!と言っていました。

日本のきめ細かい、真面目で、高品質な文化を彼も感じたのでしょう。

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北極周辺が暑い!

最近では、気候変動による温暖化のニュースは途切れる事がありません。

ロシアのシベリア地域では、長期の卓越した熱波によりこれまでにない火災が発生しています。そして大量の温室効果ガスが同時に排出されています。それと同時にロシアの北極沿岸では、大規模な海氷が融解しているとのこと。

ノルウエイのスバルバード島にある人間が住む最北端の町ロングイールビュエンでは、7月25日に観測史上最高となる21.7度を記録しました。ノルウエイの気象局によると、この地の例年7月の平均気温は5.9度とのことだそうです。

今年1月から6月のシベリアの気温は平年より5度も高く、6月は10度も高かったようです。

シベリアのベルホヤンスクでは今年の6月20日に38度という、ロシアの気象水文局が1885年に観測を開始して以来の最高気温を記録しました。この熱波によりシベリアの針葉樹林では火災が多く発生しました。

©World Weather Attribution

図(シベリア地域の気温の比較):「2020年1-6月の平均気温」と「1981年から2010年の平均気温」の差、赤色が濃い程気温が高い変化であることを示す。

この長期の熱波の原因は、気象的な視点で見ると広大なブロッキング高気圧とジェット気流が北向きにシフトしたことにより暖気が流れ込んできたことによるものです。

しかしながら、気候学的にはこの現象は単なる一過性のものとしては扱われにくく、気候学者たちは人類の人為起源による気候変動の影響が関わっていると指摘しています。

下の図は、欧州宇宙機関(European Space Agency)のセンチネル衛星と呼ばれる地球観測衛星画像から得られた林野火災の状況のスナップショットです。多くの火災による煙が立ち上り、その煙が広大な地域に拡散していることがわかります。

©ESA

ロシアの連邦林野局によりますと、今回の火災でおよそ3百万ヘクタールが影響を受けたと報告されています。また、火災の幅は800kmにも及び、その北端は北緯71.6度まで及んでおり北極海沿岸の8kmまで迫っているとのことです。

また、この立ち上った煙は拡散して、有毒な大気汚染物質を周辺地域はもちろんのこと、大気の流れにのって地球規模で拡散させていきます。

さらに、6月のシベリアでの森林火災だけで56メガトンの二酸化炭素が放出されたという見積もりが報告されました。

シベリア地域を中心とした煙の拡散状況(動画)

また下の図は、欧州の研究機関が推定した、北極域における野火による二酸化炭素の排出量を推定した年毎のグラフですが、2019年だけで既に記録が更新されているのですが、2020年はそれを大きく上回る排出量となっています。

©Copernicus/ECMWF/EC

こうした事実が積み重なっていくと、今後2050年には、現在よりも気温が最低でも0.5度、最高で5度は上昇することが予想されています。

ちなみに、この排出量はどうやって算出したかと言うと、これだけの広大な火災を地上で計測するのは難しいので、人工衛星を使って延焼面積を測定し、そこから温室効果ガスの排出量を推定しています。

このように、気候変動による温暖化が進むと、森林火災⇒煙による大気汚染⇒二酸化炭素や地中からのメタンなど更なる温室効果ガスの排出海氷面積の減少⇒日射吸収の増大⇒海面温度上昇⇒生態系の変化(シロクマの絶滅危機)、など多岐に渡る影響が出てきます。

 

ところで、我々は気候変動を語る際に、このような負の連鎖が地球のどこかで日々起こっている事を、事実としてどの程度知っているでしょうか?

気候変動問題の場合には予測による意思決定には大きな権力が動くため、必ず肯定派と懐疑派がおり、客観的な事実と情報を定量的に把握することが重要となります。

気温や排出量、森林面積、海氷面積などの地球の診断には、人工衛星や気象観測網、森林調査、海洋観測船などの様々な測定器が使用されます。

これらの高価な測定器から得られるデータと情報を蓄積していき、品質管理をしっかりとして、研究者や一般に公開し、データ解析を行い、そららを様々な研究者同士で是非を議論し、最終的に一般や政治家に届けられます。

上記の過程の内で、少しでも不備がありデータの変更や改ざんがあると議論はあらぬ方向に行きます。

上記で書いた「56メガトンの排出量」ですが、これは実はまだ欧州の研究機関が発表した数値に過ぎません。例えば、アメリカの研究者は反対するかもしれませんし、分析手法によっては違う数値が出てくる可能性もあります。

気候変動の問題は、条約の交渉も重要ですが、それの基礎を支える現在と将来の予測に関するデータと情報の信頼性をどのように国際的にコンセンサスを得るのかも大きな問題です。

また、こうした観測のデータは大量に時間的に空間的に分解能高く取得できれば、それだけ精度が良い現状を把握できるだけではなく、モデルに組み込む事によって将来の予測の精度が上がります。

気象予報では、3日後の天気予報は8割以上の確率で当たる様になってきました。それはモデルの手法の向上と共に観測データの高分解能化、高精度化によるものです。

将来的に、気候変動予報が出来て気温が50年後に何度上がるか、信頼できるようになればと思います。それにはまだまだ研究も技術もデータも足りないのです。

参考情報

世界気象機関(World Meteorological Organization)

欧州宇宙機関(European Space Agency)

 

 

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テレワークは家族関係が最優先!

梅雨が明けて夏本番になってきました。コロナも第二波が蔓延する中、明らかに生活は混乱の中、働き方にも改革が益々迫られています。

実は今日は私は引っ越しでして、引っ越しと言っても単身赴任のアパートを引き払うというものです。

今まで片道2時間半の遠距離通勤でして、やむを得ず赴任先にアパートを借りていて主に平日はそこで過ごしていたのですが、今後はテレワークが中心となることからアパートは必要なくなったという次第です。

私の会社では、特に私の部署は、ここ最近は最低限の人数しか出勤してきてはいません。仕事は主に会議が多いので、オンラインミーティングでほぼ事足りている状況です。なので、オフィスはガランとしており、ある意味居心地はいいのですが、もはやいる必要もあまりないと感じてしまいますね。

皆テレワークが主体なのですが、これまで外に出ずっぱりだった稼ぎ主が、いきなり家でずっと閉じこもっているのは、家族にしてみれば急転直下の生活環境の変化です。

それによって、家族内の環境変化や心の変化も大きく起こっています。

私の場合、正直言いますと、現在妻の機嫌が大変悪く、家庭内冷戦状態です。

妻に言わせると、「ずっと家にいて、何もしない、出来ない、いる意味がない」とまで最近は言われています。

私としては、そんなに横暴な事をしているつもりはなく、また家事もご飯作りや洗濯、掃除などを出来る限り手伝っているつもりなのですが、こちらの想いとは裏腹に家族の受け取る印象は全く違うと言わざるを得ないようです。

なんで?と思って、ますます一生懸命頑張ろうとするのですが、空回りで益々印象は悪くなるばかり。

振り返ってみると、一言で言えば「妻の思うとおりに出来ていない」「存在自体がうざい」という事になると思いました。

なんとも悲しい状況ではあるのですが、これも考えてみると当然かな?と思う次第です。

今まで一日の内の大半を家の外で過ごして、それがいきなり家で仕事しなさい、という風になった訳です。家族からしたら、まずなんで家にいるの?ということですよ。

家族からすると、今まで家にいなかった人が急にずっと居座っている訳です。もっと言うと邪魔者になる訳です。いくら家族でもそういう現実な訳です。

また、家にいるからには家族の一員として働かないといけない訳ですが、そのペースとやり方を一から学ばないといけないということに今さらながら気づく訳です。

仕事はオンラインでもなんでも出来れば、今まで通りやるだけですが、家の中の仕事は妻を中心として家族のペースとやり方があります。これをきちんと旦那が学ばないといけない訳です。

それを旦那の思い込みで、自分はこうすればいいと思う、でやると一気に妻の機嫌が悪くなる訳です。

妻もパートもしているので、私が家にいる時には夕飯づくりに期待がかかります。しかし、期待した風に食事が出来ていないと、期待外れの落胆が大きくなり、そこから私の評価は落ちていく訳です。

洗濯も掃除も同様です。「私(旦那)のやり方と想いは、妻(家族)の期待とは違う」と原則考えた方がいいでしょう。

こうした行き違いから、ある日、私は妻の大事にしている服を洗濯の乾燥機にかけて見事に縮んでしまいました。これに妻は大激怒!

もちろん、私は妻から言われていました。乾燥機にかけてはいけない衣類の種類を・・・。しかしながら、選り分ける時に見逃してしまったのです。普段慣れている自分の衣類とは違う家族の衣類を分ける事自体に慣れていなかったのです。

また、食事を作った時に、醤油が切れてしまったのですが、それを次に食事を作る予定だった妻に言わなかったら、後で激怒!「なんで、醤油が切れた事を言わないん!(妻は関西人)切れたら普通言うやろ!ご飯つくれないやん!」

言わなかったことは悪かったけれど、そこまで怒るか?という感じです。

他にもいろいろ不始末?を起こして怒られている訳ですが、テレワークが始まって約4か月です。色々な不満が積み重なっての反応なのかもしれません。

これから、明らかにテレワークは継続されていくでしょう。私自身、仕事よりも家族との関係をしっかりと考えて、自分自身を変えていかないといけないと考えています。

今、考えているだけでも、自分で変えていかないといけないと思っている項目は以下の事です。

一日の予定を教えてあげる。これは意外に重要です。会社の場が家になった訳です。家族に自分の予定を知らせて、あらかじめどう動くのかを合意しておくのは基本なのです。私を含め、意外に出来ていないのではないでしょうか?家の中の管理職は妻の場合が多いですからね!

食事、掃除、などの分担とやり方を決めておく。これも当たり前なのですが、重要なのは分担は決める人は多いと思いますが、そのやり方をちゃんと奥様と合意あるいは習っておく必要があります。私を含めあなたは家族の一員として滞在する訳です。なので、これまでの奥様のやり方をきちんと踏襲することが重要ですね。決して自分流を貫かない方がいいです。もし、自分流の方が正しいと思った場合でも、まずは奥様流を実践しましょう。これは重要です。守破離の理念です。

私の自宅のあるマンションでも、多くの旦那さんがテレワークで自宅滞在期間が長くなっており、奥様方の不満とストレスが増大しているようです。

テレワークの新たな問題は会社だけではなく、家庭内の方をむしろきちんと検討する必要があります。家族だからと言って、なれ合いで頼り切るのは一番の問題ということに私自身がようやく気付きつつあるという状況です。

是非、テレワークをされているあなたも今から家族との関係を見直しをされてはいかがでしょうか?

 

テレワークでのストレスを解消!

意識を変えて家で仕事しましょう!

 

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