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国際機関の使い方

新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的大流行)が続いています。その騒動において世界保健機関(WHO)のパンデミック宣言が遅れたことによる世界的な大流行の拡大につながったと非難の声があがっています。

WHOは国連システムの中で保健を統括する専門の機関です。その役割は国際保健の分野でのリーダーシップを発揮すること、保健に関する研究課題の決定、規範・基準の設定、エビデンスに基づく政策課題の提唱、各国への技術支援、保健状態のモニタリングや評価などです。

今回の様な世界的な感染症に対しては、一国だけで対処できるものではなく、国際的な連携(連絡や情報共有、そして対策)が必須となります。そのための連携には各国を横通しして、世界を束ねるような調整の仕組みが必要になります。それが国際連合(国連)のあるべき姿と言えます。

しかしながら、今回の事務局長を含むWHOに対する非難の背景には、国連という組織が各国の思惑が入り込み、中立的な立場をとる事が出来ない場合に起こります。

国連を運営する資金は、各国からの拠出金によります。そして、国連を構成する人員は各国から基本的には公募により選ばれたその道のエキスパートたる有能な人材により構成されます。

本来は、そうした人とお金は中立であるべきですが、そうした世界に影響力を発揮できる国連という立場を利用して私利私欲に走る個人や国が出てきます。その傾向は残念ながら途上国に多いと言えるでしょう。個人や国のあらゆるレベルが先進国に追いつき追い越す絶好の機会となる訳です。

そうした意味で、国連は非常に崇高な使命を担いながらも、そのメカニズムの裏をついた脆弱性も持ち合わせていると言えます。

そのような状況の下、日本は国連に対してどのような立場を取っているのでしょうか?

国連と聞くと一般的なイメージとしては、非常に遠く感じるのではないでしょうか?最近では、ニューヨークにある国連総会や安全保障理事会などで、安倍首相も演説などするようになりましたが、全世界のまとまる場所というイメージだけは出来るかと思います。

そうした場において、日本は残念ながら欧米や最近では中国やアフリカに比べても積極的ではないと言わざるを得ない状況です。国連と言われてもピンとこないし、何かぼんやりと世界のために動いている組織くらいにしかイメージないのではないでしょうか?

先ほどの国連の資金源である各国分担の拠出金の額では、日本は上位にいます。これは国連の分担金が国民総所得(GNI)などの経済指標の割合に応じて拠出すべきというガイドラインがあるからであって、積極的に日本が戦略的にお金を出したいから出している訳ではないと言えるでしょう。

国連への拠出金

国連の職員は、その拠出金の割合に応じて各国から構成されるべきであるという考え方がありますが、日本はそれに比して少ない割合となっています。外務省は日本人の国連職員の数を増やそうと、JPOなどの制度を使って若い世代から国連に根付かせようとしていますが、正職員や幹部級の職員では圧倒的に日本人の割合は少ないのです。

国際機関での日本人の割合(外務省)

そもそも、国連(国際連合)は戦後に第二次世界大戦を防げなかった国際連盟の反省に基づいて欧米主導で出来たものであり、国際平和と安全の維持(安全保障)、経済・社会・文化などに関する国際協力の実現です。

この成り立ちから考えると日本は色々な側面で国連に対して不利な背景にあると言えます。その最たるものが日本は常任理事国ではないという現実です。戦敗国である日本、ドイツ、イタリアは常任理事国とはなっていません。

非常任理事国には日本もこれまで何度もなってきましたが、必ず任期を終えたら退任しないといけないので影響力の発揮にむらが出ます。

いずれにしても、日本は国連に対しては、最初から不利な立場にいるわけです。加えて言語の壁は未だに大きな障壁です。仕事の進め方は欧米流であり、文化と言語の違いは根本的な教育の違いに源を発しています。

しかしながら、最近では米国がWHOを非難したり、UNESCOから脱退したりと国連の在り方に警鐘を鳴らしています。「世界の警察」である米国のこの態度は国際社会の在り方にも強く影響を与えており、景気後退の影響もあり、「自国優先主義」の考え方が世界に広まりつつあります。

そのような状況の中で、私は日本はもっと国連を使うべきだと考えています。

良く言われますが、日本は技術立国であり、そうした技術は世界に必ず役に立ちます。事実多くの日本のきめ細やかなサービスとその精神は世界から根強い支持があります。

そうした技術を売りにして世界に日本の活路を見出していくために国連を使うのが基本方針であるべきですが、その戦略や勢いが日本国内で認識が薄いし、やる気もない、敗戦の傷跡はかくも深いのか?と思いますが、世代が変わってきているので、そろそろ我々はもっと別な良い意味で世界に打って出ていいのでは?と思うのです。

国連の最高意思決定機関である安全保障理事会の常任理事国入りするのは、中国を含めた現理事国メンバー全員の賛成が必要なので、戦後の反省を永久に求められる日本は、ほぼ不可能と言っていいでしょう。

それよりも、日本は国連あるいはその専門機関をもっと有効活用すべきと考えます。日本は技術力だけではなく、国民性の観点からも国連に大きく貢献できると思います。それは中立的な立場ということです。

日本は幸いなことに世界でもっとも色々な国に行けるパスポートを所有できる国であることが証明しているように、安全な国民でありかつ一部の国を除いて中立的な立場を確保しやすい国です。

そうした特色は国連での条件に良く合致します。それに日本人は勤勉であり真面目です。言われた仕事は着実に期限にまでこなします。一般的には、これほど信頼できる職員はいないでしょう。

もちろん弱点もあります。英語などの言語の問題、仕事のやり方が欧米流で馴染まない、積極的に発言や提案をしない、などです。しかし、こうしたのはもはや日本人全員に当てはまる弱点ではありません。そう思ったら終わりということだけ言いたいと思います。そうでない人もたくさんいるのです。

もう一つ、私が驚いたことがありました。ある日、私は会社の上司にとある国際機関からの提案について相談したことがありました。その際に、その時の上司は終始渋い顔で、「国連なんてのは欧米が自分たちの仕事のネタに作ったものだから中身はなんにもないよ」と言われたことでした。

確かに、そういう考え方や事実もあるでしょう。モノづくりの日本人代表から言わせれば、「他人のふんどしに乗っかった成果泥棒」とまで言う人もいると思います。しかし、私はその考え方には反対で、国連というのは世界平和のための最もタフな国際調整の引き受け人であるべきだと思っています。

そうした目標に対して、日本はあらゆる面で貢献できると思いますし、我々の考え方や技術を生かせる場だと思っています。日本人はもしかしたら、最初からそうしたチャンスを逃しているのかもしれない、とも思っています。

私は、現在会社の事業を国連を通じて売り込んで、それを世界標準にまで持って行って、日本の技術が国際的に認知され使われる事を目指す事業に取り組んでいます。そうした意識があれば国連という組織は使ってみようという気になります。

また、既に色々な調整を行っていますが、国連という組織の良い面悪い面をたくさん見る事が出来ます。さらに、そうした調整を通じて、日本国内だけでは得られないネットワークさらには影響力も得られることにつながります。

WHOもなんだかんだ叩かれますが、世界の保健に関するあらゆる調整機構のトップである組織として、今後もなくなることはないでしょう。

私は、スイスジュネーブで7年間国連組織の中で働いたことがありますが、また別な機会を通じて働きたいと思っています。それくらい魅力のあるダイナミックなやりがいのある仕事だと思っています。

今は、2030年までの持続可能な開発目標(SDGs)が国連の枠組みとして存在します。これは国連で働く上でも非常に良い共通の指標あるいは物差しになります。

参考書籍

 

梅雨時期にこそ呼吸法で身体を楽に!

 

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バッタの大襲来!

既にニュース等で話題になっていますが、東アフリカからインド、パキスタンにかけて「サバクトビバッタ」が大襲来しており、農作物被害が深刻な状況が続いています。

現在でも、地球上の陸地の約20%世界の人口の10分の1約60の国が、この昆虫の被害を受けています。直近の過去では2003年から2005年に大発生が起こっており、その際にはアフリカでの異常な大雨による大発生だったそうです。

サバクトビバッタは体が大きく、1つの群れで最大約1200平方キロメートルを移動し、移動速度は風速に近く、群れには1平方キロメートル当たり4000万から8000万匹が含まれているそうです。

2019年の終わり頃から始まった今回の大発生では、エチオピア、ソマリアの約7万ha、そしてケニアの約2400kmの牧草地に被害が出ました。

このサバクトビバッタの被害は、ご多聞に漏れず「人為起源による気候変動」が関係すると言われています。特に、Nature Climate Changeによると極端気象現象による大雨が関係しているとのこと。砂漠に降った雨がバッタの生息と成長に寄与しているようです。

世界食糧農業機関(FAO)では、各国からの情報や地球観測衛星データを使って気温と降雨量を予測し飛来の予報を行う、サバクバッタ情報サービス(Desert Locust Information Service:DLIS)によるモニタ情報を提供しています。以下、そこから得られた6月15日から7月7日までの予報マップです。

そして、以下は7月1-14日までの状況マップです。

なぜ、異常気象による大雨が起こったかというと、気候変動が原因と想定されるインド洋の海面水温の高温により同地方の熱帯のサイクロンが強大化したため、中東や東アフリカ地域で大雨をもたらしたと考えられます。

このバッタの被害は対岸の火事と言えるのかどうか、これからの気候変動による気温や降水量の変化によっては、生態系にも影響を及ぼすことは十分ありえますので、他人事ではなくなってくるかもしれません。

 

参考サイト

  • Wiki「サバクトビバッタ」:https://ja.wikipedia.org/wiki/サバクトビバッタ
  • 世界気象機関(WMO):https://public.wmo.int/en/media/news/desert-locust-threat-continues
  • 気候予測と応用に関する政府間機構(ICPAC):https://www.icpac.net/
  • 世界食糧農業機関(FAO)サバクバッタ情報サービス:http://www.fao.org/ag/locusts/en/info/info/index.html

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アジアモンスーンの変動による洪水被害の拡大

九州では梅雨の梅雨前線により線状降水帯が発生し、集中豪雨による洪水被害が続いています。

近年は「観測史上初」とか、「過去50年以内に例を見ない」などという表現が多く出てくる程の異常な降水量であり、地元の方々も経験したことのない大雨がここ数年続いているようです。

通常、降水量は目的別に1時間雨量、3時間雨量、12時間雨量、24時間雨量、振り始めからの積算雨量、という形で目的別に使い分けられます。

例えば、都市のゲリラ豪雨では30分から1時間程度の集中豪雨ですので1時間雨量が使われます。

普通夏の午後によくある雷雨で大体1時間で20~50mm以内ですが、これでいわゆるどしゃ降りの雨というものになります。1時間50mmを超えると、低地での浸水やがけ崩れの危険が高まります。

今回の九州の豪雨の場合、梅雨前線により形成される積乱雲が、同じ場所で次から次へと生成しては消えていくパターンとなっており、1時間でも50mmを超える雨量ですが、それが3時間以上で観測史上1位の降水量となっている場所が多いのです。

1時間でも50mmを超えるのに、それが何時間も続くほどの降水量になると土砂災害の危険や、河川の増水や氾濫の危険度も増してきます。実際に、九州のみならず全国で84河川で氾濫が確認できているとのことです。

なぜ、近年この時期に大雨が降る様になったのでしょうか?このメカニズムは「アジアモンスーン」というアジアにおける水と大気の循環系によって解明が進められています。

アジアモンスーンとは、インド洋からインドを抜けてチベット高原、中国を抜けて東端となる日本までを含む季節風変化のメカニズムです。

梅雨の季節になると、インド洋などの南の海と大陸の温度差が大きくなり、海上からの湿った空気が大量に大陸に流れ込みます。そして、その湿った空気が中国を抜けてはるか東の日本まで運ばれてくるのです。

アジアモンスーンのメカニズム図

©Zhanqing Li, et al

詳しい説明は専門書がたくさんありますから避けますが、この季節風による湿った空気が例年よりも大量に入ってきて、なおかつ北からの季節風と衝突して積乱雲を形成します。近年このアジアモンスーンの変化が大きくなっているのがわかっています。

今回、世界気象機関(WMO)によると、日本だけではなく、中国やインドでも洪水被害が起きている事が報告されています。インドでは北部にかけて最高レベルの洪水警戒が出ています。中国では6月から揚子江流域で洪水被害が多発しており、数百万人に影響が出ています。

気候モデルによると大気中のCO2濃度が増えると、地球上において強い雨の頻度が増え、弱い雨の頻度が減る、という予測を立てています。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によると、特にこのアジアモンスーンの地域では今後の降水量変化予測として増加傾向にあるとしています。

実は、このアジアモンスーンの地域にはおよそ世界の人口の約60%が住んでいるとのこと。今後洪水被害が増加するとなると世界的にも深刻な状況になっていくかもしれません。

国内においては、「気候危機」の状況がようやく浸透し始め、自治体レベルでの対策が開始されています。こうした洪水被害に対する治水対策などはもはや「気候変動対策」として地域レベルでの動きになっています。

自然科学の分野でのこうした気候危機のメカニズムが解明されていますが、その科学の解明の成果が我々一般の生活にどう生かされるかが今問われていると思います。

IPCCの活動はまさにそうしたものでありますが、まだまだ一般への認知度や分かりやすさという観点で難が多いと思います。科学や研究の成果を分かりやすく誤解のない様に誰にでも説明できる機能が重要であり必要だと思っています。

参考文献

Aerosol and monsoon climate interactions over Asia

気象庁ホームページ

 

 

梅雨時期の呼吸法にも最適!

 

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期待と見通し

物事はなんでも同じかもしれませんが、期待見通しに対する理解と自分の中での棲み分けを明確にしておいた方が良いですね。

期待ばかりが大きく、なんの予備知識もないままに手を出したら痛い目に合うという事はよくあります。

見通しとは、自分である事をやる時、あるいは物事は進んでいくときにこうなるだろうという予想が立てられる状況の事を言います。自分で見通しを立てられれば、新しい物事を始めるのにリスクが少なくなります。

最近、副業の勧誘が多いですが、期待だけで始めると失敗する可能性が大きいです。見通しを立てて、いつまでこうなっていると自分なりに予定が立てられれば安心ですし、それに向けて後は実行あるのみです。もし、それが出来ないのであれば勉強して見通しを立てられる知識と技術を習得する必要があります。

素人でも短期間で出来る、とか最近のキャッチフレーズでありますが、大体一時的かあるいは釣り餌の類かと思います。

私もこういう誘い文句に乗ってしまって、損をした経験は何度かあります。今でこそ自分で見通しを立てる事を念頭に物事は行っていますが、若い時になどは勢いに任せるエネルギーだけで生きていた時代もありました。

そうしたエネルギーだけで突っ走り、失敗を重ねて痛い目に合いながら成長していくのも必要かと思います。しかし、歳を取ってから痛い目に合うのは中々避けたいものです。

事前にリスクを予知して見通しを立てる事が出来るための日々の勉強や探求心を忘れない様にしていきたいですね。

副業のみならず、コロナの影響で働き方が変革の波の中にありますが、あなたの見通しは大丈夫ですか?期待だけしていませんか?

これから働き方の見通しを自分で研究しましょう!

 

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梅雨時期の体調不良に勝つ!

梅雨時期に入りましたが、湿気と気温の変動で身体が参っていませんか?

私もこの時期は一年で一番嫌な時期で、「ああ、またこの季節か・・・」、と思わず言いたくなってしまいます。

梅雨が好きという人も中にはいるかもしれませんけれど・・・

そんな、体調管理が難しい季節には食事、運動、睡眠、そして「呼吸法」です。

食事は好きなものを食べましょう。この時期は食欲も減退します。出来れば栄養価の高い自然健康食品(天然の素材を使うという意味です)が良いですが、身体に良いものというよりも、自分が食べたいと思うものを食べた方が良いと思います。決まった時間に食べて食べ過ぎないことに注意すれば、ある程度栄養バランスが良ければ食べたいものを食べる事がこの時期良いと思います。

また、運動ですが、長雨のこの時期中々外で運動は難しいかもしれませんが、筋トレや柔軟体操は積極的に行いましょう。私は、腕立て、腹筋は毎日行うようにしています。開脚やバランスボールを使った背中を伸ばす運動もやっています。バランスボールに背中でブリッジするように乗るのですが、これはすっきりするし結構効きますよ。

睡眠は重要です。気温が上下しやすいこの時期は掛布団に困りますよね?普通の掛布団だと暑くて夜中に剥いでしまうし、タオルケットだと寒いかもしれないし、十分な睡眠を取りにくい時期だと思います。私はタオルケットを二枚使って重ねて寝ています。まだ夜は涼しいので掛布団を剥いでしまうと風邪をひきやすくなります。あなたの睡眠管理は大切です。

呼吸法は普段の体調維持にとても大切です。丹田を意識した呼吸法を体得すれば、普段の生活において体調を自分で管理することがある程度出来るようになります。また、丹田は体内の元気の源のような部位です。そこを中心にして呼吸することで気の充実感や綺麗な姿勢の維持なども可能となります。詳しくは下の参考図書を是非読んでみてください!

梅雨の後は暑い夏本番ですが、今から体調を万全にしておくためのあなた自身のケアを今日から行いましょう!

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環境白書とGCPからの報告

2020年版の環境白書が閣議決定されました。2020年版「環境・循環型社会・生物多様性白書」が正式な名称です。

概要版:2020年版「環境・循環型社会・生物多様性白書」

一言で言うと、地球温暖化の影響と考えられる災害が深刻化している現状を「気候変動」から「気候危機」と言い直しており、対策を強化するよう呼びかけています。

特に2019年は、国内では豪雨や猛暑、房総半島台風、東日本台風など、海外では欧州の記録的な熱波、北米のハリケーン災害、豪の広範囲の森林火災、インドやミャンマー等の洪水災害がニュースでも大きく取り上げられていました。

直近20年間の気候関連の災害による被害額は、合計2兆2450億ドルとなっており、その前の20年間に比べ2.5倍になっているという状況です。

一方で、コロナの感染防止策として広がったテレワークやウェブ会議の有効性が示されたことによって、CO2排出削減や働き方の改革等につながるもので、今後も強靭な経済活動につながる様に継続すべき、と提言されています。

そのコロナの感染防止策で世界的なロックダウンにより、人間活動が停滞したことにより人為起源の温室効果ガスの排出がどの程度減ったかについて、国際的な温室効果ガスの研究のコミュニティであるGCP(Global  Carbon Project)が報告を出しています。

コロナ自粛中の世界のCO2排出量の一時的な削減

以下の要約となります。

2019年の平均に比べて、2020年4月はグローバルの日々平均で約17%減少(その半分弱は地上交通による)

©Le Quéré et al. Nature Center Change (2020), Global Carbon Project

計算方式は、世界の約97%の排出量となる69か国に対して行っており、独自の定義に基づく自粛のレベル0~3に応じたCO2の変動量を上の図にもある6つの経済活動のセクター(居住、公共、航空、エネルギー、産業、地上交通)に分けて計算しています。

上記の図、1月下旬から始まった自粛活動により、各経済セクターのCO2削減が増えていきました。3月上旬近辺で一時的に削減量が減っていますが、これは中国が自粛を緩和し始めたからです。

その後、3月中旬以降には世界的に自粛が広まり、4月上旬に最大ピークとなる17%まで削減となりました。居住セクターはテレワークなどでCO2排出が増えていますが微々たるものです。その他のセクターは削減していて、最も多いのは地上交通の排出削減でした。

©Le Quéré et al. Nature Center Change (2020), Global Carbon Project

上の図は、自粛レベル1-3の時間変化によるCO2排出量の変化がわかります。1月下旬から中国を中心に始まった自粛は、3月上旬で緩和されましたが、3月中旬以降は世界的に広がり、そのレベルも厳しくなったことがわかります。

今後の事ですが、2020年のCO2排出量がどのような変化となるかは、自粛のレベルとその期間によるとされています。シミュレーションでは、大まかに6月中旬まで自粛が続く場合には2019年に比べて約4%程度の減、2020年末までレベル1の自粛が続く場合には、約7%程度の減となるであろうと予測しています。

また、今回の前例のない世界的な自粛によって得られたCO2の削減は非常に大きいもので、2006年の排出レベルに匹敵するものでした。しかし、それ以降の約14年間の排出の増加は非常に大きなものであり、パリ協定の実現に向けた削減の達成にはまだまだ足りないとのことです。

今後の自粛と生活スタイルの変化により、どのようにCO2削減が変化していくのか、観測モニタとデータ分析は重要であり科学的に十分精査された助言が重要になっていくと思いました。

また、テレワークでのCO2増加は微々たることは予想できましたが、そうなると仕事と生活のスタイルも大きく見直した方が良いかもしれませんね。

オフィスを省力化していき、都市部への通勤を減らして、エネルギー効率的に最適な社会環境を実現していくのは、次の社会環境の変革に必要な政策になっていくと強く思いました。

みんなが東京に集まる必要はもうなくなってきているので、テレワークで可能な仕事であれば、田舎で農業をしながらでも出来る社会を作るべきなのでしょう。特に、それは人口減の激しい日本で兼業も踏まえた生産性の向上を戦略的に進める必要があると思います。

多分、それは政策提言していくと同時に、個人がそれぞれ動いていくべきことなのだと思います。私も今後は極力テレワークで仕事をする方向で検討しています。そして、そこで出来た余裕の時間を他の仕事や社会貢献に振り分けていく事を考えています。

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今年の6月から8月のエルニーニョ予報

6月に入って少しづつ熱い日も続く様になってきました。湿気も出てきて、そろそろ梅雨の季節の到来も感じられてきます。

今年はコロナで生活スタイルも変わらざるを得ない状況ですが、季節は相変わらず巡ってきますので、梅雨に伴う局地的な豪雨などにも気を付けて行かなければいけませんね。

今年の夏が暑いのか涼しいのか、台風が多いのか少ないのか、などの大まかな季節的な傾向を知るのにエルニーニョが起こるのかどうかがあります。

ご存知の方も多いと思いますが、エルニーニョとは、太平洋の東寄りの熱帯域(南米ペルー沖合)の海面水温が平年に比べて高温になることです。高温になると様々な平年とは違う影響が世界各地に現れてきます。一般的に、エルニーニョになると、日本は夏は冷夏、冬は暖冬になる傾向があります。

ラニーニャとは、逆に太平洋の東寄りの熱帯域の海面水温が平年に比べて低温になることです。太平洋西側は高温となります。一般的に、ラニーニャになると、日本は夏は猛暑、冬は厳冬になる傾向があります。

太平洋の赤道付近の海面の水温や高度、そして大気の循環は密接に関係しています。平年の状態では、海面水温はインドネシア付近の太平洋の西側が暖かく、ペルー沖合の東側は海の深層からの湧昇により低くなります。

このため、インドネシア付近では暖水により雨雲が多く発生し上昇気流が発生し低気圧を形成し、逆に東のペルー沖は冷たい海面のために下降気流が起きて高気圧となります。このため太平洋の赤道付近では大きな流れとして上空は西風、海面付近は東風の流れになります。この東と西のシーソーの様な差を南方振動と言います。

しかし、何かしらそのバランスが崩れると、海面水温や風の強さに差が出てきます。これが平年とは違う偏差としてのエルニーニョとラニーニャの発生になります。南方振動とエルニーニョによる海面水温と風や気圧などの平年からの偏差の発生を見るために、エルニーニョ南方振動(ENSO)という言葉が良く使われます。

参考1:気象庁のエルニーニョ・ラニーニャの解説

参考2:エルニーニョ発生時の日本の天候の特徴

さて、今年の予報を世界気象機関(WMO)が5月25日に発表しました。それによると、今年の6月から8月にかけてのエルニーニョの発生状況などについて、以下の解析結果となっています。

太平洋の熱帯地域は2019年7月からエルニーニョ現象はなっていない

2019年10月から2020年4月までの海面水温は若干平年値よりも高かったが、5月以降は平年並みに戻った。

モデル予測と専門家の意見によれば、2020年7月から8月にかけてENSOが起こらずに済む確率は60%程度とのこと。

ラニーニャの起こる確率は30%程度とのこと。

エルニーニョの起こる確率は総じて10%程度とのこと。

これを見ると、今年は平年の状況で収まりそうということが予想されます。日本は猛暑でも冷夏でもなく平年並みになりそう、という大まかな予想が立てられます。

参考3:気象庁のエルニーニョ予報

普段私たちは天気予報で3日程度先の天気を気にしますが、今年の夏が暑くなるのか、冬が寒くなるのかは、あまり気にしません。

しかし、段々と気候変動の影響が大きくなってくると今年の夏はどうなるのだろう?という心配が早くから頭をもたげてくると思います。

そして、今年は特にコロナの影響で夏の過ごし方も考えていかないといけません。また、災害の多い日本は6月からは洪水のシーズンです。気候変動でもはやこれまでの常識を覆す大雨や洪水、土砂災害は毎年の様に発生しています。

我々一般人は、こうしたいつわが身に降りかかるとも限らない災害に対してどのように備えればよいのでしょうか?

やはり、それは先を見据えた可能な限りの対処を行っていく事ではないでしょうか?そして、そのためには情報とデータが必要です。日々の天気予報はもちろんのこと、こうした長期的なデータの一般人レベルでの活用もこれからは必要になってくると思われます。

そして、そのためには必要なデータや情報を使いやすい形で、様々な媒体で公開していく取り組みが重要になってきます。

しかしながら、日本は意外にもそうしたデータや情報を扱う仕事に昔から不得意なのです。欧米はもちろん先んじていますが、韓国や台湾などは情報やサービスのIT化は日本よりも進んでいます。

データや情報を公開するためにはポリシーを変える必要があります。ポリシーを変えるためには制度を変えなくてはいけません。この制度を変えるという調整が日本は時間がかかるのです。

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米国初の民間有人宇宙飛行に成功!

ついにイーロンマスクのSpaceX社は人類初の民間による有人宇宙飛行(ロケット打ち上げと宇宙ステーションへのドッキング)に成功しましたね!

民間の打ち上げというだけあって、さすがに宇宙服のデザインから宇宙船の船内のディスプレイや宇宙船そのものもシンプルで機能的で、管制室もむさくるしくない明るい感じで、まるでSFの映画のようですね!

しかも、打ち上げたロケットの本体は再利用のために、地球に戻ってきて着陸します!イーロンマスクのやりたいことが詰まった新しい宇宙開発の予感が一杯詰まっていますね!

その後のISS(国際宇宙ステーション)へのドッキングのビデオはこちらで!

ドッキングして二人のアメリカ人宇宙飛行士をISSに送り込んでから、宇宙船ドラゴンはISSから切り離されて、大気圏に突入しパラシュートで海上に着水しました。

これだけの成果をなんと1,2日で成し遂げてしまったアメリカ。さすがの技術力としか言いようがないですね。NASAの強力な後押しがあったとは言え、SpaceXの見事な実力でしょう。

これからの宇宙利用が加速して進んでいく予感がします。先日ちょうどnetflixで「マーズ火星移住計画」という映画を見ました。2033年の近未来では人類初の火星移住計画を遂行する物語が描かれています。

面白いのは、2033年の舞台ではあるのですが、同時に2016年の現代の宇宙開発や地球環境問題の現実もナレーションで関連付けている事です。ここにもイーロンマスクが出てきて、火星移住への熱い夢を語ります。

今回の民間有人飛行の成功と火星移住物語は、近い将来の人類の宇宙への進出の方向性をある程度見通せるようになってきた様に私は感じました。

私は、宇宙開発をSDGsに含めてもいいのでは?と考えています。SDGsは2030年までなので、おそらくその次に国連が定めるネクストSDGsである人類共通の目標に対していれるべきだと思います。

皆さんはどう思われますか?

 

マーズ火星移住計画

イーロンマスク未来を創る男

 

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世界の森林資源評価報告(FRA)2020年版の概要

先日、世界食糧農業機関(FAO)が世界の「森林資源評価報告(FRA)2020年版」というものを発行しました。

FRAとはForest Resource Assessmentの略です。

FAOは1946年から世界の森林資源について、定期的にメンバー国からの報告をもとに評価報告を実施してきました。

定期的に世界の森林資源量の傾向がわかる事によって、各国や世界の様々な森林資源の活用や森林化のための意思決定の参考となる情報として活用されています。

もちろん、最近では気候変動における森林の温室効果ガス(特に二酸化炭素)の吸収における役割が大変重要視されていますので、このFRAも、ますます重要な情報となってきているのです。

1990年からは5年毎に報告を実施しており、今回の2020年の報告には1990年から2020年のデータが使用されています。

森林は各国ごとにその定義が異なる事が多いため、FRAではFAOが187の国や自治区から出てくる森林の定義や集計手法などの情報を統一基準に定めています。

今回は、その報告のエッセンスをご紹介したいと思います。報告書は以下のサイトにあります。

森林資源評価報告(FRA)2020年版



森林は世界の陸地のおよそ三分の一を占めている

森林の面積はおよそ40億haでありおよそ世界の陸地の31%です。その内、45%が熱帯林であり、北方林が27%、温帯林が16%、亜熱帯林が11%となっています。

およそ54%の森林がたったブラジル、中国、ロシア、米国、カナダの5つの国で占められています。

森林は減少しているが、その割合は減ってきている

1990年以降世界では1.78億haの森林が減少しました。これはおよそ日本の4.6倍の面積です。

「森林減少」と言うと伐採による減少が主ですが、「正味の森林変化」は植林や天然林の拡張なども含められ、それらのバランスで全体の評価を見ることになります。

経年変化では、1990年から2000年は毎年780万haの減少、2000年から2010年は毎年520万haの減少、2010年から2020年は毎年470万haの減少となっており、減少率が減ってきていることがわかります。

アフリカが正味の森林減少では最も大きい

地域別にみると、2010年から2020年の間ではアフリカが390万haともっとも大きな森林減少となっています。南米は260万haの減少で二番目に大きな減少となっている。

アフリカはここ30年間で森林減少が増加している。南米はこの10年間で半分以上減少率が減っています。

アジアは2010年-2020年で最も森林増加となっています。オセアニア地域と欧州がそれに続いています。しかし、アジアと欧州の増加率は2000-2010年に比べるとかなり減っています。

9割以上の森林は天然再生している

およそ97%(37.5億ha)の森林は天然再生しており、7%(2.9億ha)が植林となっています。

過去30年間で天然再生の割合は減少しています。一方で植林は増加しています。

7億haが保護区となっている

南米が約31%が保護区となっており最大の地域となっている。1990年以降約1.9億haの森林が新たに保護区となりました。しかし、近年その増加傾向は小さくなってきています。

原生林は約11億ha

ブラジル、ロシアとカナダがその内の約61%を占めています。原生林も1990年以降約8100万ha減少しているが、近年はその減少率が減っています。

20億haの森林において管理計画がある

欧州が96%で最も高く、アジアが64%、北中米が59%、オセアニア地域が31%、アフリカが24%、南米が17%となっています。

森林火災は熱帯地方で広がる攪乱

昨年から今年はカリフォルニア、ブラジルとオーストラリアの林野火災がニュースでも大きく取り上げられて大規模で記憶に新しいですが、森林火災では単に木が燃えるだけではなく、そこに住む様々な生態系も消失させてしまいます。

2015年には9800万haの熱帯林が火災の影響を受けました。これは全世界の森林のおよそ4%に想定します。

多くの森林は国有林であるが私有林は増加している

73%が公的な所有物であり、22%が私的所有となっています。私有林の割合がもっとも多いのはオセアニア地域でおよそ48%、北中米と南米が同等で40%強となっています。

1990年から国有林の権利を民間ビジネスや研究所や各機関、そして少数民族や不部族に譲渡する動きが増加しています。

世界の森林成長率は減少している

1990年は5600億立方メートルであった世界の森林の総成長量は、2020年には5570億立方メートルに減少しました。これは森林面積が減少したことによります。

一方で、単位面積当たりの成長量は逆に増加している。1990年は132立方メートルから2020年は137立方メートルに増加しました。

世界の森林はおよそ606ギガトンの生体バイオマスを保有しています(地上と地下を合わせて)。59ギガトンは枯死のものです。トータルのバイオマスは1990年から減少していますが、単位面積の量は増加しています。

森林の炭素蓄積量が減少している

森林の炭素蓄積量は、44%が木の生体バイオマス、45%が土壌生体物質、残りが枯死木、リター(落葉落枝の堆積物)から構成されています。

炭素蓄積量は1990年は668ギガトンから2020年は662ギガトンと減少しています。一方で、炭素密度は1ha当たり1990年は159トンから163トンに増加しています。

全森林の約30%が生産利用されている

世界の11.5億haが主として原材料としての木の生産のために利用されています。その他に7.5億haが原材料を含む多目的に利用されています。

1990年以降、原材料を主とする利用は安定していますが、多目的利用は減少傾向にあります。

全森林の約10%は生態系保護に利用されている

1990年は1.1億haだった生態系保護区としての森林も、2020年は4.2億haに増加しました。しかし、近年その増加率は減ってきています。

土壌と水系を保護する森林は増加している

1990年は1.2億haだった土壌と水系の保護区としての森林は、2020年は3.4億haに増加しました。

1.9億haの森林は公共サービスとなっている

レクレーション、観光、文化保護、研究林、スピリチュアルサイトとして約1.9億haの森林が確保されています。その割合は年々増加しています。

“This translation was not created by the Food and Agriculture Organization of the United Nations (FAO). FAO is not responsible for the content or accuracy of this
translation. The original [Language] edition shall be the authoritative edition.”



以上が報告書のエッセンスですが、いかがでしたでしょうか?

私が一番関心あるのが、やはり気候変動に絡んで、森林の炭素量の蓄積量がどのように変化しているかです。減少はしているものの、減少の割合も減少しているとのことで少しづつ各国が努力をし始めているのかな?と思われます。

しかし、まだまだ足りない、ということでしょう。気候変動で森林は一つのわかりやすくかつ重要な指標になります。しかし、それを管理したり削減を止めるのは、やはり難しいのです。

参考図書

 

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テレワークを2か月続けて

6月に入り徐々に社会が動きだしてきた感覚があります。自粛生活もようやく終息を迎えそうな状況になりつつありますね。

第2波が来るのが心配ですが、それでもコロナを正しく注意しながらも人間社会は動かしていかなければなりません。

私は3月末から自宅でテレワークに入り、今日でおよそ2か月となりました。

職種がデスクワークで研究開発の調整業務なので、会議や海外出張が主な仕事の内容になりますから、テレワークで済めば実行できる内容になります。

これまでの2か月間で、いくつか気付いた事をここに記しておきたいと思います。

仕事で気付いたこと

部下や同僚のコミュニケーションが深まった

毎日オフィスで顔を合わせられないので、私の部署では毎日テレビ会議で朝会を1時間弱行って、連絡事項や各自の仕事で共有しておくべきことを連絡し合う習慣をつけました。

これは自粛前の通常の仕事では1週間に一回程度しか行っていませんでした。やはり毎日実施すると各自の仕事の内容や進み具合などが良くわかるようになります。

残業が少なくなった

当然ですが自粛期間はBCP(事業継続計画)に従って、最低限実施しなければならない業務だけが行われる原則です。不急の業務はしなくてよい事になります。

残業は確かに少なくなりました。全員がテレワークに入った4月の最初の頃は、皆戸惑いながらでした。

しかし、1か月もするとTeamsやSkype、WebEx、Gotomeeting、Zoomなどの複数のリモート会議システムを使いこなして、皆が普通に仕事が出来るようになってきました。

私の部署は特に海外との調整が多いので、夜のテレコンが多くなります。しかし、オフィスにいない分、自宅でテレコンが出来るので夕食をとって休憩した分は残業に入れないため残業も少なくなり大変効率的です。

一点、難があるのは自宅で仕事していると、どうしても打ち合わせの話をする時の自分や他人の声が家族の迷惑になります。日本の小さい家屋は壁を通しでも声が聞こえてしまいますので、私の様に受験生を持つ家族は大変です。これからは、オフィスは縮小して自宅を拡張する方向になるといいですね。

時間管理をきめ細かくするようになった

上の残業にも関連しますが、一人で仕事しているので、オフィスにいるよりも自分で自分を管理しようとするようになりました。オフィスですと周囲から声を掛けられるとそれに流されて、すぐに自分のペースが崩れます。

しかし、自宅ですと電話がかかってこない限りは自分のペースで仕事ができます。そのためより自分の時間をきめ細かく管理するようになりました。オフィスでの無駄話がなくなった、ということにもなるわけです。無駄話がないと精神衛生上よくないという事もあるかと思いますが私は歓迎です。

「無駄話」というからいけないのであって、無駄ではなく意味のあるものにするために、例えば「コーヒーブレイク」などと称してみるのはいかがでしょうか?仕事は前向きに進めたいものですね。

打合せを短時間で済ませようとするようになった

リモート会議ではだらだらと長く会議を行う習慣は確実に減りますね。ポイントだけ抑えて進む方向を合意して、あとは各自が各自の業務を行い進捗を管理する。あれこれ言い合わない(言ってもしょうがないリモート環境?)のがリモート会議の良いところです。

揉めそうな案件は明らかに別な手段で解決した方が良いです。リモート会議でやるべきではありません。

生活で気付いたこと

太った

私は食べることが好きなので、明らかに家から出ていかないので3食規則正しくとって、さらに間食もするようになるとそりゃ太りますよね。2-3キロは太ったかもしれません。

犬との散歩も増えまして、朝昼晩と行くときもありますが、それでも運動不足を解消するほどではないかもしれません。仕事の時には結構ずっと座ったままですからね。

最近は、仕事中もバランスボールを使うようにしています。椅子に座ったままよりは腹筋が鍛えられて背筋も正しく伸ばされます。呼吸法も忘れず実践しています。

家事をするようになった

ずっと家にいると家族の一員としての行動も実践しなくてはいけません。掃除・洗濯・炊事・片付けに積極的に参加するようになりますよね?

しかし、注意しなくてはいけないのは、あなたが家事の新規参入者であれば、実践する際にはきちんと奥様の意向に沿うように実践することです。そうでないと確実に迷惑となり余計なストレスとなります。私はこれで何度も怒られてしまいました・・・

家族との関係が良くなった

家族との時間が多くなる分、色々な話し合いやケンカもします。そして、それを経てコミュニケーションが増えていき新たな家族関係を築く事ができます。

この事は日本のホワイトカラーの生活習慣に変革が起こると私は思っています。家族を大切にする気持ちや身近な身の回りの大切さを改めて実感する良い機会ですね。

趣味をする時間が増えた

仕事が定時に終わって、夕食も食べたらその後の時間は何に使いますか?家族との時間もいいですし、自分の趣味のための時間もいいですね。

私は時間があれば自分の勉強や副業に充てるようにしています。焦らずじっくりとゆっくりとやって長続き出来る様になればいいですね。


私の会社は6月1日以降も原則テレワークを推奨しており、どうしても出社してすべき業務の際には出社可能というスタンスを取っています。また、越県出勤は原則見合わせです。ですので、私は暫くまだテレワークとなります。これを機に完全に自粛が解けた場合でも、テレワークを週に何回か取り入れたいと思っています。

現場に出ていかなくてはいけない職種の皆さんは大変なご苦労が多いかと思います。私は恵まれた環境にいることを実感し感謝しながら仕事をすべきであることも、このテレワークで実感しました。

これから先また社会がどのように変わっていくかわかりませんが、柔軟に考えて乗り越えていきたいと思います。

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